妻の不正出血が一年以上も続いていたことが。
気にしつつも妻が病院に行かなかったことが。
いや、病院に行くように私がきつく言わなかったことが。
嫌がろうと無理に病院に連れて行かなかったことが。
・・・すべてのことが後悔となる
いくら後悔しても仕方がない。
結果を厳粛に受け止めるだけだ
(共に闘う夫)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
妻の不正出血が一年以上も続いていたことが。
気にしつつも妻が病院に行かなかったことが。
いや、病院に行くように私がきつく言わなかったことが。
嫌がろうと無理に病院に連れて行かなかったことが。
・・・すべてのことが後悔となる
いくら後悔しても仕方がない。
結果を厳粛に受け止めるだけだ
(共に闘う夫)
妻が子宮体がんであることは間違いないが、問題はどれだけ進行しているかである。
気分はドヨ~ンと暗くなってしまうが、冷静に考えれば考えるほど何かがおかしい
妻の不正出血は一年以上も続いており、それが病気によるものであるとするならば、自覚症状が出てから一年以上は経過しているということであり、もの凄く進行してしまっているのではないかと不安がつのる。
しかし、どこからどう見てもツヤツヤと血色の良い顔をしており、とてもじゃないが病人とは思えない。
腹筋、腕立て伏せを軽々とこなし、毎朝30分以上の散歩をしてガシガシと自転車に乗って買い物までしている。
本当に妻の体内にがん細胞が増殖しているのだろうか
医者が言うのだから子宮体がんに違いないのだろうが、きっと初期段階であるに違いない。
と、できるだけポジティブ思考で明日の結果を聞きに行くことにする。
(共に闘う夫)
医師の見立てによると妻の病期は Ib か Ic といったところ。
子宮体がんの病期(ステージ)は以下の通り。
0期 | 子宮内膜に正常の細胞とは異なった顔つきの異型細胞といわれる細胞が増えている状態で、前がん状態。(子宮内膜異型増殖症) |
Ia期 | 子宮体部の内膜にがんがとどまっている状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ib期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2以内の状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ic期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2を超える状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
IIa期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっているが、頚部の浸潤は粘膜内である状態。 |
IIb期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっていて、頚部の浸潤は粘膜を超えている状態。 |
IIIa期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまでは拡がっていない状態で、がんが子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に転移しているもの、あるいは腹水の中にがん細胞の認められる状態。 |
IIIb期 | がんは子宮外まで拡がっていて腟壁に転移を認める場合。 |
IIIc期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまで拡がっていない状態で、骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの、もしくは、基靭帯(きじんたい)に浸潤を認めるもの。 |
IVa期 | がんが膀胱、あるいは腸の内腔に浸潤しているが、浸潤は粘膜までの状態。 |
IVb期 | がんが骨盤を越え遠隔臓器転移を認めるもの、あるいは腹腔内や鼠径部(そけいぶ:足のつけ根)のリンパ節に転移を認める場合。 |
Ib でも Ic でも初期段階には違いない。
以前に調べておいた5年生存率だと 75~95%ということになる。
ちょっと安心したが、子宮体がんである事実には変わらない
こうなったら少しでも軽い段階の Ib であってほしいと欲が出てしまう。
(共に闘う夫)
妻の入院中は病院のある 100km以上離れた町で過ごそうかと検討中。
プロフィールにも書いたようにネット回線さえあれば仕事はできる。
期間限定のネットカフェ難民になれば宿泊料金にしてもネット環境にしても問題ないのではないだろうか
病院に近い店はないものかと検索中。
(共に闘う夫)
入院中は妻に同行すると決めた。
妻が入院を決めた病院のWebページを見ると、ファミリーハウスなる宿泊施設があるとの情報。
病院とは徒歩 7分の距離にあり、冷蔵庫や電子レンジ、IHクッキングヒーターなどが完備され、自炊も可能になっている。
おまけに宿泊料金は一泊 2000円と格安だ。
ネットカフェ難民になる手もあるが、やはりベッドで眠れるのは嬉しい。
これでネット環境が整っていれば問題ないのだが、さすがに光も ADSLも来ていないようだ。
施設を利用するか、一時的ネットカフェ難民になるか
難しい選択だ
(共に闘う夫)
いろいろと考えた結果、やはり経済性を考慮して妻の入院中は病院が用意している施設に宿泊することに。
ネットカフェ難民になると宿泊料は安いが自炊できないので毎日が外食となってしまうことと、シャワーを利用するたびに料金が加算されるので結果的に割高になってしまうことが判明
2-3日のことであれば気にする必要はないかもしれないが、最低でも10日間、まぁ普通に考えれば二週間の連泊なので差額は大きくなる。
大学の付属病院ということは大学生が大勢いる訳で、若者が多いということは近所にネットカフェくらいはあるものと思われる。
数日に一度、時間単位で利用すれば金額的にも大きな負担はないし、仕事に大きな支障もないだろう
(共に闘う夫)
妻が禁煙したのには理由があります。
手術の際の麻酔の副作用で喫煙していると激しくタンがからみ、ものすごく咳が出るのだとか
開腹手術のあとで咳き込もうものなら痛いし苦しいし、せっかく縫い合わせた傷がバリン!と開いてしまうかもしれません
そんなことになっては一大事なので妻はタバコを止めた訳です。
私はそれに釣られているだけですけど
(共に闘う夫)