要介護になれず、要支援2となった母の件ですけど・・・
受け入れ施設を探さなくちゃとか、どうせ待たされるに決っているからサ高住を探さなくちゃとか思ってはいるんですよ、ええ、思っていますとも
それでも新年早々から施設探しというのもアレで。
ぐずぐずしているうちに 1月も中旬になってしまいました
来週から本腰を入れて行動しましょうかね。
とっても面倒ですけど
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
今週になってやっと母の施設探しを始めました。
包括支援センターに電話すると、
「こちらに各施設のパンフレットなどがあります」
「申し込みはそれぞれ行っていただき・・・」
とのことでして
つまり、斡旋してくれる訳でも空き状況を確認して段取りしてくれる訳でもなく、単に案内所としてしか機能していないのかと少なからず失望してしまいました
翌日、とりあえず行ってみると決してそんなことはなく・・・。
やはり実際には空き状況の確認も段取りもしてはくれませんけど、各施設に入居できる基準、料金体系、待機人数の考え方など詳細に教えてくれます
そして、いよいよ施設に入居する段になれば、市に提出する支援に関わる書類の作成や手続きなどを代行してくれるのだとか。
どうやら、いざという時に頼りになる組織なようです
施設探しをして初めて知ることも多いものでして。
残念ながらこの街にはサービス付き高齢者向け住宅、俗に言うサ高住はないらしいんですよね。
そして、特別養護老人ホーム(特養)には要支援では入れず・・・
自治体によって違いがあるかも知れませんが、この街の特養は原則として要介護3以上でなければ入れないのだそうで。
『原則として』というのは、痴呆の診断があれば要介護1からでも入れるからということらしいです。
その他にも軽費老人ホームC型、いわゆるケアハウスも市内に点在しているのですが、そちらの多くは痴呆をともなう重度の要介護状態の人が対象とのことなので要支援の母はダメ
食事だけは準備してくれて入居者が集まって食べる、いわば食堂つきマンションのような物件もありましたけど、そんなところだったら知り合いの多い今の街に住むと母は言うでしょうし。
色々とあるものですが、一つずつ勉強して覚えるしかなさそうです
要支援2の母は特別養護老人ホームへの入居は無理なので有料老人ホームのパンフを見てみましたが
年収が150万円以上でなければ入れない施設がほとんどです。
母の場合はまだ恵まれた年金制度時代の受給者なので条件をクリアできますが、これから先、年金支給額が激減していく世の中においては富裕層しか老人ホーム生活を送れないみたいですね
中には入居前払金が600万円も1千万円も必要な施設もありまして。
おまけにそれは、退居しても返金されないんですよね
パンフによれば、確かに立派なホテルのような建物でサービスも充実しているようですけど、そんなところに入れるのは一握りの人たちでしょう。
料金も手頃でサービス水準の高い施設は当然のことながら人気も高く、何十人もの待ちが発生しているとのことでした。
とりあえず申し込んで、そこに入れるまでの “つなぎ” を探すべきでしょうか
施設の待機人数は実数と異なるため、たとえ30人待ちだろうと50人待ちだろうと諦めずに申し込むべきであると包括支援センターの人に教えてもらいました。
多くの人は複数の施設に申し込んでいるため、他の施設に空きがでればそちらに入居します
それで待機人数が減る場合と、その事実を把握できていないことから架空の申し込みが残ったままになっている場合もあるのだとか。
つまり、50人待ちでも実数はそれより少ない可能性があり、さらには他の施設に入居する人がいれば一気に数が減る可能性もあるということです。
したがって、どんなに待ち人数があろうと決して諦めないことが重要とのことでした
また、完全に申し込み順で受け入れる施設の他に、介護のランクによって振り分ける施設もあるようです。
例えば要介護1の人が退居すれば、次も要介護1の人を入居させるといった具合で、単純な申し込み順ではないとのことで
包括支援センターで様々なことを教えてもらったので、パンフを見ながら検討し、実際に見学させてもらったりしながら諦めることなく気に入った施設に申し込もうと思います
12日は休日と週末の狭間ですから大掛かりな作業もできませんし、仕事の電話やメールがあるとも思えないので、先日の包括支援センター訪問で手に入れた資料を基に施設の見学でもしてこようかと考えています。
母が本当に施設に入る気があるのか、高齢者向けの賃貸住宅ではどうなのか、本人の意志確認をするため夜になってから電話してみたところ・・・
施設に入る意思はあり、賃貸住宅に住むくらいなら今のままが良いとのことでした。
それであれば有料老人ホームへの入居だけを念頭に置き、それ以外の住居に関しては調べることをせず、ただひたすら順番が回ってくるのを待つということで了解しても良いかとの問いに
「うん、それでイイ」
とキッパリ答える母です。
これで本人の意思を最終確認することができました
資料を精査した中で最も良いと思われる施設を見学し、話しを聞いてくることにしましょう
午前中、有料老人ホームを見学してきました。
パンフレットを見た段階で気に入っていましたし、行くのも面倒なので何もせずに申し込んでしまおうかとも思いましたが、そこは母の終の棲家になるのかもしれず、あまり無責任なこともできないので重い腰にムチを打って行ってきたんですけど・・・
やはり自分の目で確かめ、自分の耳で話しを聞けて良かったと思います
その施設は自宅から徒歩 20分程度、大きな病院から徒歩 3分という好立地な上、まだ新しくて外観も内装も綺麗、要支援1から要介護5まですべてを受け入れていますが、同程度の介護者をフロア毎に入居させているため、元気な人が寝たきりの人に囲まれることもありません。
これなら母も気にいるだろうと、早々に申込書類を母に郵送しました。
どの程度待つことになるか分かりませんけど、申し込まなければ順番も回ってきませんしね
施設に入るということは母が自分から言い出したことなんですけど
それは本心なのでしょうか
本当は私達と一緒に暮らしたいと思っているのではないのでしょうか
叔母は
「お前の世話にはならない」
と言っていますが、それは本心でしょうか
本当は同じ街で暮らしても良いと思っているのではないでしょうか
そして私は、母を施設に入れることを本当に望んでいるのでしょうか
この街を出て故郷に帰り、一緒に暮らすことを考えなかった訳ではありません。
施設を見学した際、みんなで食事をする場所に入居されている方々が集まって談笑されていましたが、見かけは母よりはるかに老けておられるように見え・・・
そういう場所に母を入れようとしているのだと思うと少々切ない気持ちになったのも本心でして。
色々と考えないではありませんが、母とは生活パターンが違いすぎるため、どう考えても、逆立ちして考えても、座禅を組んで考えても、全速力で走りながら考えても、バンジージャンプしながら考えても一緒に暮らすのは無理だと思われ。
結局は考えるのが面倒になり、施設に入れるしかないという結論になったりしているのも、それはそれで本心だったりします
先週の金曜日に郵送しておいた書類に記入するため、故郷のケアマネージャーさんが今日の夕方に実家を訪問し、母と一緒に記入してくれたはずなんですけど・・・
確かに
「何かわからないことがあれば電話するね」
と母は言っていましたよ、ええ、そう言っていましたとも。
それでも、礼儀としては、分からないことがあってもなくても、記入が終わったとか何とか連絡してきても良さそうなものだと思うんですよね
ところが何の音沙汰もないままこんな時間になってしまいました
母はもうとっくに寝ていることでしょう。
この調子だと、何の連絡もないまま2-3日後には申込書が送られてくるんじゃないでしょうか