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入院中の思い出 scene 23 ~呼吸困難~

入院中の思い出

気管切開チューブを抜くと話せるようになるのは嬉しかったんですけど、それまで長いことチューブを通して呼吸していたので舌の使い方を忘れてしまったというか、舌に力が入らないというか、とにかくまともに呼吸するのが難しくて苦労しました。

特に体を横たえると顕著で、舌がのどの奥に落ちてくるような感覚があり、鼻呼吸も口呼吸もできなくなってしまいます

横を向いて寝たら少しマシですが、まだ手術の傷が深く残っていて痛みが強く、あお向けにしかなれません

でも、あお向けになると舌がのどに という繰り返しで、それが睡眠を妨げるから眠れない日々が続くという悪循環にもなっていました。

気管切開チューブが入っている間は昼夜を問わず痰が絡んで呼吸困難になり、死ぬかと思ったこともありましたし、軽いトラウマにったりもしましたけど、それが抜けてもまだ苦しい思いをしなければならないのかと、辛く、悲しく、それすらも通り越して怒りすら湧いてきましたよ、あのときは

自分の舌で窒息しそうになって目覚め、恐怖に耐えながら眠れるのを待つ。

もう、あんな経験はまっぴらゴメンです。

あの時ほど手術を後悔したことはありません。

でも、手術しなかったら死んでたでしょうし

やっぱり避けては通れない道だったんでしょうね、きっと

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計量カップ

計量カップを割ってしまいました

計量カップと言っても、そのデザイン性の高さと機能性から、我が家ではコーヒーなどを飲む際に使っているものなんですよね。

二人で同じ量のものを飲みたいとき、計量すればよいので便利です。

いつも飲んでいるミロ(カフェモカ風)とか作る際に牛乳の量を測るのにも便利ですし。

200mlの飲み物が多い中、230ml以上も入るので余裕があります。

耐熱ガラスなので、そのまま電子レンジで温められますしね。

そして、なによりデザインが気に入っているんです。

黒基調のデザインは私が、オレンジ系は妻が使っていたんですけど、今日は私の黒を割ってしまいまして

ガラスが分厚いので多少は手荒に扱っても割れる心配がないというのも、お気に入りの理由だったと言うのに、なんたる失態

実は、こんなこともあろうかと、予備を1個ずつ買っておいたので明日からも使うことができますけど。

『形あるものはすべて滅びゆく』というのは、ブッダの最後の教え。

またいつかの時のために、次なる予備をポチっておきたいと思います

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握りパクリ

昨夜、ついに ついに 握り寿司をパクッと食べることができました

スーパーで買ってきておいたのを晩御飯で食べんたんですけど、なんか、ちょっと感動しましたよ

だって、だって、カンロ飴はおろか、みかんちゃんですら指で上下の歯をこじ開けなければ口に入らなかったんですから。

まあ、握り寿司と言ってもロボットが握った酢飯に薄めのネタを乗せたものではありますが

それでも、15mmだった口の開きが約10カ月で42mmにまで広がったんですから、それは、ひとえに私の努力の賜物であろうと、ええ

次なる目標はモスバーガーと少し前に書きましたが、それはやっぱりハードルが高すぎますね。

海外では一般的なように、バーガーをムギュ〜って潰して食べるならアレですけど。

では、程良いサイズの食べ物ってなんでしょう

ハンバーガーより低く、握り寿司より高いもの。

・・・

ゆで卵なんか良さそうじゃありません

そうですね、そうしましょ、モスバーガーの前にゆで卵。

では、これを当面の目標にしたいと思います

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映画100本

以前にも書きましたが、日曜日を『映画の日』と制定し、よほどのことがない限りは毎週鑑賞するようにしています。

映画が好きになったので、日曜のみならず週に2本とか3本とか観ることもあったんですけど

それを始めた2024年2月11日から456日が経過した先日の月曜日(5月12日)、ついに100作品目の映画鑑賞となりました

52週間で100本ですから、毎週2本弱の映画を観ていることになりますね。

それだけ人生の疑似体験をすれば、ちょっとは見識が深まってもよさそうなものですが、私たち夫婦は相変わらず精神年齢が幼稚なままだったりするのが実に残念なところです

それでも、妻と私で映画の好みが分かれることもありませんから、一緒に同じ時間を過ごし、同じ感想を持つことができます。

こういう点においても感覚が同じで良かったと思いますし、同じじゃなければ続けることもできませんよね。

これから先も、
「ああ~、面白かったね~っ
とか
「う~ん、面白くなかったねぇ
などとブツブツ言いながら、長く二人で映画を楽しみたいと思います

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耳に涙

何度も書いていますが、私夫婦は長きにわたって運動を日課としています。

昼に実施する体操にしても、夕方の体操にしても、あお向けになる動作があるのですが

あお向けになった時、あふれ出る涙がツツーっと目尻からこめかみを伝い、耳の穴に入ってしまうことがありまして

その右耳は2023年8月25日の手術による影響で聞こえが悪くなり、チューブのようなものを入れて水を抜く手術を受けていますので、なるべく耳に水が入ることがないようにと医師から忠告されていますから、シャワーなども耳栓をして浴びるようにしています。

そんな右耳に涙が入るので、常に忍ばせているハンカチを慌てて取り出して拭ったりしていたんですけど、今は季節の変わり目ですから、室内での重ね着は日に何度も脱ぎ着するんですよ。

そうなると、必要な時にハンカチがなかったりすることもあるので、そりゃあもう、慌てます

すぐに手で拭ったり、右を下に横を向いて流し出そうとしたり、とにかく水の侵入許すまじと必死です

こんなことなら耳栓をしてから運動を始めるべきかもしれませんね。

いえ、面倒ですよ、そんなのは

これからは、なるべく涙を流さないように努めるか、まずは左を向いて涙を反対方向に流すとか、なるべく楽に対処できる方法を考え、実践したいと思います。

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身の上ばなし ROM-4 ~育ての親たち その3~

身の上ばなし

次に預けられたのは、老夫婦の息子さん夫婦で、同じくオキザキさんというお宅。

爺ちゃん婆ちゃんの家のすぐとなりで暮らしている一家で、そこには私より5歳年上の長女、3歳年上の次女、そして1歳年下の長男という3人姉弟がいました。

そこに幼稚園児の私が加わったものですから実質4人姉弟みたいな状態で、とても賑やかに過ごしていたものですから、親が仕事でいなくても淋しいなどと感じたことはなかったように思います

オキザキ父さんはテーラー業を営んでおり、御兄弟(たしかお兄さん)と2人でいつも生地の採寸やミシンがけをしていましたし、オキザキ母さんも注文を受けて手縫いや自動編み機でセーターやカーディガンを作っていました。

3姉弟にいじめられることもなく、オキザキ父さんや母さんに実の子と差別されることもなく、小学校卒業までの約6年間ほどお世話になりましたが、それでも心のどこかに遠慮というものがあったように思います

おつかいを頼まれれば進んで行っていましたし、オキザキ母さんが毛糸製品をほどく作業を積極的に手伝ったりもしていましたし

小学校卒業とほぼ同時期にオキザキさん一家が引っ越すことになったのをきっかけに、私が他人の家で過ごす生活にもピリオドが打たれた訳です。

私の両親も育ての親たちのおかげで仕事を続けられたので感謝したでしょうが、私を可愛がってくれた皆さんがいたからこそ、今の私があるのだと心から思います。

本当にありがとうございました

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看護師不足

先日テレビを見ていたら、看護師不足による医療現場の逼迫した状況などを詳細に放送していました。

妻も私も大病を患って入院、手術、その後のリハビリなどを経験しましたので、看護師さんの役割、その大切さを一定程度は理解しているつもりです

そんな看護師さんの待遇は決して良いとは言えず、なり手が極端に減少、大量の退職者が出ている現状を看過することはできません。

あれだけ大変で責任も重い仕事が真っ当に評価されていないなんて

そりゃあ、高校授業料の完全無償化も重要だと思いますけど、所得制限の撤廃やら私立高校まで対象にするとか、本当にそこまで手厚くする必要があるんでしょうか

そんなところに税金を使うくらいなら看護学校の授業料を無償化、国家試験会場までの交通費負担、国家試験の受験手数料を無償化、ついでに看護学校の学生寮・下宿の無償化など、徹底的にサポートするのに加え、診療報酬点数を引き下げている場合ではなく、逆に引き上げて看護師の待遇改善をすべきだと思います。

これからますます進む高齢化社会

このまま看護師や介護士が不足し、なり手もなく、冷遇されて退職者が増えるようなら日本はどうなっていくのでしょう

この職業だけは、AIがいくら学習したところで置き換えることなどできないのですから。

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入院中の思い出 scene 22 ~吐き気せず~

入院中の思い出

手術前の抗がん剤(PCE療法)は劇的に効いてくれましたが、劇薬を使った割には吐き気に悩まされることはありませんでした

実は覚悟してたんですよ。

妻が化学療法を受けていた頃は吐き気との戦いだったのを知っていますし、
「私は片頭痛で吐き気に慣れてたけど
「でも、弱いんだよね、男子の人って、吐き気とかに
などと、怖いことを涼しい顔で私に言っていましたし

そんな妻の姿を見ていましたから、抗がん剤で吐く、毛が抜けるって当たり前のように考えていたんです。

まあ、ご多分に漏れず毛はごっそり抜けましたけど、今は妻が治療を受けていた頃より格段に吐き気止めの効能が高くなっており、PCE療法を開始した日から終了までの約1カ月間、一度たりとも吐くことはありませんでしたし、胸のむかつきすらありませんでした

食事も朝昼晩と普通に食べられたので、つらい思いは一切ありませんでしたね。

医学、薬学は目覚ましい進歩を遂げており、おかげで私は極端な苦しみもなく手術前薬物療法を終えて、その効果から悪性腫瘍が劇的に小さくなり、壁深達度T4Aのステージ4という死の一歩手前の状態だったにも関わらず、今もこうして生きながらえているわけです。

どこのどなたか存じませんが、ありがたい薬を開発していただき、誠にありがとうございました

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ストレスフリーへの道 第十九歩 ~滑り止め~

ストレスフリーへの道

購入してよかったと思っているキッチンのローボードですが、実は天板の滑りが良すぎて上に乗せた電子レンジの扉の開け閉めやスイッチ操作をするとズリズリと本体が動いてしまうのが難点でした。

電子レンジを操作するたび、毎回毎回、微妙にズレた本体の位置をもとに戻す作業には若干のストレスを感じたりしていたんですよね

ある日、かなり以前に別の目的のために百均で購入したゴム製の滑り止めがあることを思い出しまして。

試しに小さく切って電子レンジの足を乗せてみたところ、電子レンジが動かなくなりました

なんでも試してみるもんですね~

少しくらい強めにドアの開閉をしても、ボタン操作で少しくらい強めに押しても電子レンジはドンッと構えて動く気配がありません。

とっても頼もしくなったよ、レンジ君

そんなこんなで、また少しだけストレスが軽減されたのは嬉しい限りです

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開口訓練の成果 file-2025-05 ~寿司楽勝~

開口訓練の成果

5月9日現在、訓練前の朝イチが35mm、訓練後の夕方は42mmとなっています。

前回と大差ありませんね、残念ですけど

でも先日、巻き寿司(中太巻き)は、パクっと口に入れることができました

この調子だと、握り寿司だって食べられるに違いありません。

ただし、調子に乗ってパクっと頬張っても、それをモグモグすると義歯の裏側に大量の米粒が流入しますし、誤嚥して気管に入りそうになってしまいますので、いくら口が大きく開くようになったとしても以前のように食べるのは難しそうです

大きく口を開け、薄~く噛み切るようにすればよいのですが、噛み合わせが悪くなってしまったので適量を上手にカットするのも困難ですし。

でもイイんです。

不自由になったことは受け入れていますから

このまま開口訓練に精進し、いつか好物のモスバーガーをガブっと噛んでやりたいと思います

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