達観

人間、歳を重ねるごとに経験値が増して達観し、おだやかな人柄になるものだと思っていました。

昔のお年寄りって落ち着いた人とか物静かな人が多かったように思うんですよね。

ところが母の暮らす施設には気の強い人が多いようでして

特にマージャンなんかすると、人間の本性というか人柄が如実に現れるものです。

婆さん雀士は健在で、今でも毎日のように卓を囲んでいるんですけど

そこには周りが閉口するほど文句の多い人がいるのだそうです。

「次は誰の番だ
だの
「早くツモれ」
「いつまでも考えていないで早く切れ」
と、うるさい彼女はかなり耳が遠く、通常の会話は聞こえていないのだとか。

それをいいことに言われた人は
「うるさい
とか
「だまれ いちいち言うな
などと、まるでケンカのような状況になるのが日常なのだそうで

母はそれを
「カッカッカ」
と笑い飛ばしながら話してくれました。

そう言う母も十人並み以上に気が強いので、一緒になってブーブー文句を言っているに違いありません

まあ、変にストレスを溜めるよりは言いたいことを言って発散させるほうがマシですが、もう米寿を過ぎたんですから滝に打たれて瞑想でもしたらどうかと。

そうすれば少しは達観できると思うんですけどね

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酒遍歴

寒い時期には強い酒で体を温めるのがよろしいようで

私の場合、若い頃は日本酒を好んで飲んでおりまして。

30代から40代半ばまではジン。

それ以降、今に至るまでは焼酎を主に飲んでいます。

我が家の場合、妻と二人で海外ドラマを観て過ごす時間が多いんですけど

その中で登場人物がオフィスの机の引き出しなどから取り出して飲んだり、酒場で口にするのが琥珀色のバーボンというパターンが圧倒的なんですよね。

そこで、ちょっとバーボンなんか飲んでみようかと買ってきたのが写真の小さなJIMBEAMな訳でして

いきなり普通サイズのボトルを買うのもアレですし、アルコール 40度で焼酎の倍ってこともありますし。

まあ、以前に飲んでいたジンも 40度だったりするんですけどね

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アレルギー克服

12月26日に好き嫌いがないと書きましたけど

実は私、幼いころからずっと牡蠣が食べられませんでした。

それは好き嫌いではなく、食べると体にプツプツと赤い発疹が出てかゆくなってたんですよ

まあ、いわゆるアレルギーってやつなんでしょうね。

ところが数年前、妻の親類との食事中にカキフライを勧められまして

アレルギーと言っても体を掻きむしるほどひどいものではないので、せっかくだからと食べてみたところ、体に何の変化もありません

しばらく牡蠣断ちをしているうちにアレルギー反応がでなくなっていたみたいです。

それでも、それから数年は加熱したものだけ食べて生牡蠣には手を出さないようにしてたんですけど、それも思い切って食べてみたところ体に異常は現れず

知らず識らずのうちに、私はアレルギーを克服していたようです。

でも、本当に自然治癒することってあるんでしょうかね

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新春ダンボール整理

2日に施設に行って母と新年の挨拶を交わしてきました。

おやつやら飲み物やらを補充し、室内を正月っぽい飾り付けにして少しだけ話をしまして

次に取り掛かったのは、あちらこちらに積まれているダンボールの空き箱整理です。

今でも月に何個かテレビ通販で購入した品物が届くので溜まるんですよ、空き箱が

年寄りの握力では解体が難しいのかとも思いましたけど、自分で箱を開けられるんだから底の部分も開きゃ畳めるはずなんですよね

「やらなきゃと思ってたんだけど」
などと母は言いますが、きっと面倒なので放っておいたに違いありません。

捨て場所が分からないため、束ねてひとまとめにしたダンボールを
「誠に申し訳ございませんが」
と職員さんに手渡しましたところ、通販で買いまくっていることを把握しているので
「はいはい」
と気軽に受け取ってもらえました

それにしても、母の通販はいつまで続くのでしょう

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迎春 2020

謹賀新年です。

とうとう新年が明けてしまいました。

正月が終わっと思ったらもう次の正月

時間の経過する速さが音速を超えて光速に近づいている気がします。

もしそうなった場合、アインシュタインさんの理論に従えば周りよりも時間が遅く進むこととなるので、世の中の変化のスピードに付いていけない現状に納得できますね

気がつけば周りだけ未来となって取り残される浦島効果。

おとぎ話ではなく、これからますます身を持って実感する日々が続くことでしょう

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笑ってはいけない

あんなことこんなことをしてくれたり

『メンソール』を『めんそ~れ』と琉球風に言ってみたりする、とっても愉快な妻ですが

そんな時、決して大笑いしたり、激しいツッコミを入れてはいけません。

あまり攻めると妻はションボリしたり悲しそうな顔をしたりしますからね

こみ上げてくる笑いを必死にこらえるしかない私は、大晦日恒例のダウンタウンの特番ようです。

『絶対に笑ってはいけない 天然妻の棲む館24時』

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12月26日

私は子供の頃から好き嫌いがないほうでして

ネギ、ピーマン、ニンジンなど何でも食べて親から褒められたりしておりました。

晩御飯がカレーだったりすると父は
「お前はニンジンが大好きだからなぁ」
「お前は偉い」
と私を褒め称え、
「そんなに好きならお父さんの分もあげよう」
と、自分の皿の中のニンジンをくれたものです

当時はなんて優しい父親なのかと思っていたのですが

後に母から聞いた話によると、父はニンジンが嫌いだったのだそうでして

どうやら自分が食べたくないものだから私を褒めちぎってニンジンを食べさせていたらしく

まあ、今にして思えば笑い話でしかないのですが、何という奴かと思ったりしましたよ、ホント。

しかし、長生きの母とは異なり、不摂生だった父は 60歳でこの世を去ってしまいました。

妻も書いているように 12月26日の今日は、そんな父の 25回目の命日だったりします

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ハニートラップ

クリスマスが近づき、近所の店でケーキを予約した妻はウキウキしています。

以前から何度も書いていますけど、私は甘いものが苦手なんですよね。

それでもたまには妻に付き合って和菓子やケーキを食べたりするんですけど

その際、なるべくダメージの少ない甘さ控えめのものを選んだりします。

和菓子系なら求肥すあま、ケーキならチーズケーキかミルフィーユ。

いずれも、あえて選ぶのなら、どうしても食べるのなら、という苦肉の策、究極の選択、一大決心な訳です

それなのに妻ときたら
「あれが大好物だもんね~
とか
「大好きだからいつもこれ選ぶんだよねっ
などと、勝手に私の好物に仕立て上げようとしておりまして

そう言われるたびに苦笑しつつ、おい、ちょっととか思うわけでありますが。

これは罠ですね、甘い罠、別の意味でのハニートラップ、ハニトラですよ、きっと

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目覚まし時計

我が家では目覚まし時計二個を使って起床してるんですよね。

多くの場合、枕元で鳴るベルの音で目覚めた私が先に布団から出てトイレに行きます。

妻の枕元で二個目の目覚ましが鳴り終わった頃に私が着替えを始め、妻が布団から抜け出すんですけど

ある日の朝、寝ぼけた妻が言いました。
「今日は珍しく目覚ましが鳴ってから起きたんだね」

私が答えに窮していると
「いつもは鳴る前に起きるのにね」
と続けます。

・・・

いえ、ほぼ毎日のように目覚ましで起きてますけど

どうやら一個目の目覚ましは自分には無関係だと妻の潜在意識に刷り込まれてしまい、ベルの音が耳から脳まで到達しないようでして。

それを伝えましたが、聞いているのかいないのかボワワ~ンとアクビをしながら洗面所に姿を消す妻です

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三本の指

足の痛みが消えたとは言え、さすがに米寿を迎えた母の歩く速度は一歳児なみといったところでしょうか。

すっかり足腰が弱ったと思っていたのですが

病院に付き添ってくださる看護師さんが言うには、これでも施設内で三本の指に入るくらい歩けるほうなのだそうです

入居者さんの多くは車で病院に来て院内では車椅子を使うのだとか。

それを聞いた母はちょっと誇らしげな顔をしておりました。

それでも誕生日の日にドトールコーヒーからブティックまで歩き、それから店内をウロウロすると疲れたらしく、会計を済ませてタクシーが来るのを待っている間は店の棚などにつかまり立ちしていましたけどね

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