たまに闘病当時のことを思い出して妻と話をすることがあります。
あれだけ大きな病気をしたのだから、それを境に何か心境の変化があったのか、人生観が変わったりするものなのかと思い、妻に聞いてみました。
しばし考えた妻は、病後、優しくなれたように思うと・・・
人の悲しみなどが以前より理解できるようになったように思うと・・・
そんなことをしみじみと感じたりしているのだなぁと思ったら
「もう前に戻ったけど」
などとツラっと言ってのけます
あれから6年半、心は見事にリバウンドを果たしているようです
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
今月の初め、夜中に目覚めてトイレに行き、布団に戻ると急激に心拍数が上がってしまいました
おまけに心房細動が始まり、心臓がブルブル震えたりビクビクしたりします
いつもであれば 3-4分で治まるのですが、その時はなかなか落ち着いてくれません。
心臓の鼓動が不整になるのには慣れている私も、さすがに不安になって妻を起こしました。
妻は水を持ってきてくれたり胸をさすってくれたりしましたが、一向に改善しません
寝ているより体を起こしていたほうが楽なことに気づいたので、大きなビーズクッションを背中に当てて静かにしていたところ、やっと心臓が落ち着いてくれました
目覚めてから再び眠りにつくまで一時間くらい経っていたでしょうか。
翌日は寝不足でフラフラになったのは言うまでもありません
今回、母の入居を申し込んだ施設の正式な種別は『特定施設入居者生活介護』の指定を受けた『ケアハウス』で、要支援 1・2、要介護 1~5の認定者が入居対象です。
申し込みの際に準備したものは以下の通りでした。
まずは当たり前に『入居申込書』ですが、現在かかっている病名、服用している薬を記入しますので、すべて把握している必要があります。
自分が患っている病名など意外に知らないことが多いですし、ましてや正式名称など分からないことの方が多いので今回は母が電話で病院に問い合わせました。
服用している薬に関しては量が多すぎて記入欄に書ききれないのでお薬手帳のコピーを添付。
食事や排便、入浴や着替え、爪切りに至るまで自力で可能かチェックするシートがありましたので、それは母が世話になっているケアマネージャーさんに実家に来てもらって記入してもらいました。
そして、事前に要介護か要支援の審査を受け、発行してもらった『介護保険 要介護認定・要支援認定等結果通知書』のコピーも必要になります。
また、入居する際には当人(母)が受け取っている年金額の『通知書』、その他の収入があれば所得の証明書などが必要になり、最終的な年収を算出しておく必要があります。
高齢者といえどもアパートを持っていていて家賃収入がある場合もありますしね。
また、医療費控除などでお金が戻ってくる場合もありますし。
もちろん、施設によって申し込みのフォーマットは異なると思いますが、親の老後に備えて準備しておいたり、色々と把握しておくのも大切なんだと思い知らされました。
ここのところ、ちょっとコツを掴んだようでして。
現在のところ一度に飲めるのは 6錠まで増えました。
それでもたまに失敗して
「んがっ んごっ
」
などとサザエさんのエンディングのようなことになったりしてますけど
タイトルは私の持病だったりします
今日は3カ月に一度の検診で病院に行ってきました。
この病気は悪化することはあっても治ることはないので、これからも一生の付き合いになるんですよね。
単純には発作的に心臓が細かく動き出すことがある病気なんですけど、時には心拍数が1分間に500以上になってしまいます
普段も心拍数は多く、薬で抑えていても100前後でして。
初めて発作をおこした時は、このまま心臓が止まるんじゃないかと底知れぬ恐怖を感じました
それはもう、恐怖すぎて昼は寝られません 当たり前ですけど
でも、この病気は急に心臓が止まって突然死する可能性は極めて低いとのことなので、たまに心臓が止まって脈を打たないことがあっても気にしないようにしています。
いちいち気にしていたらストレスで本当に心停止してしまいそうですからね
母の件が一段落すると、気になるのは叔母のことでして
叔母は施設に入るにしても、サ高住に移るにしても、今住んでいる家は処分しなければならないため少しずつ荷物の整理をしているのだと言います。
必要最低限のものだけを残してすべて処分するのだと。
葬式費用の足しになればと、売れるものは売って現金化したいのだと。
私もそこそこの爺さんになってきましたが、まだ自分の人生の幕引きを真剣に考えたことはありません
もう 80を過ぎた年寄りなので毎日少しずつしか整理できないと叔母は言います。
すべて片付くまで 2-3年はかかるのではないかと。
なんだか寂しい話しですが、逆に考えると一緒の街で暮らそうと説得する期間がまだ 2-3年あるということです
それだけ時間に猶予ができたと前向きに考えるようにすべきでしょう
申込書の記入が終わって母から返送されてきたのが24日(水)。
昨日(木)、保証人など空欄になっているところを記入し、午後から施設に持って行きました。
担当の方に確認してもらったところ、問題はないので正式な申し込みとして受理となりまして
これでいよいよ施設に入ることが確定した訳です
念のため、その日の朝に母に電話してもう一度意思確認したところ、今まで良くしてくれた人たちと会えなくなるのは寂しく、少し不安はあるようですけど施設に入ることに異存はないとのことでした。
何年後、何か月後に入居できるのか分かりませんが、とりあえず一段落です
12日の施設見学の際に説明を受けたのですが、やはり入居には一定のルールがあります。
人に迷惑をかけないことなど一般常識は当然のことですが、施設として守るべきことも多少はありまして
まずは入居するまでの期間。
何カ月、何年待ちになるか分かりませんけど、いざ入居可能となった場合は連絡を受けてから10日前後、長くても20日以内には引っ越しを完了してほしいとのこと。
一カ月間も待つことはできないため、もしそれ以上になるようなら他の人に順番が回ってしまうとのことでした。
そして、入居中に病気や骨折などで長期入院が必要となった場合、待てるのは最長で二カ月が限度なのだそうで、もし二カ月経過しても退院の目処が立たない場合は退去となってしまうそうです
しかし、この街の福祉は退院後は自力で何とかせよと突き放すようなことはしないとのこと。
そうなった場合、家族が必死になって新たな施設を探し、入居できるまでは同居して世話をするなどという心配はしなくても、色々と手を尽くして受け入れ先を探してからの退院という手続きを取ってくれるとのことでした。
各市町村の福祉、それぞれの施設によって対応は異なると思いますが、入居は即日、入居できても永住権はないと覚悟しなければならないものの、いざという時に八方手を尽くしてくれるのも事実なようです。