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脱毛の始まり

入浴していた妻が目にいっぱいの涙をためて浴室から出てきた びっくり

とうとう頭髪の脱毛が始まってしまったのである …

覚悟はできていたはずだ。

頭では分かっていたはずである。

覚悟はできていても、分かってはいても実際に髪が大量に抜け始めるとショックは大きいらしい。

髪に指を入れると尋常ではない本数の毛が絡みついて抜けてくる。

やはりショックだろう。

妻に声をかける際の台詞は決まっている。

「薬が効いている証拠」

だから悲しくても辛くても頑張るしかない !

(共に闘う夫)

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入院疲れ

私も妻も疲れきっているようです げっそり

それはそうでしょう。

色々な意味で緊迫した状態が一カ月近くも続いたのだから、緊張の糸が緩んでしまいます。

しかし、ここで緊張の糸を切るわけにはいきません。

治療はまだ先まで続くのです !

(共に闘う夫)

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列車内

列車の中にいる。

午前中に荷造りをして部屋の掃除、宅配便の発送、宿泊施設の明け渡し。

駅に直結している百貨店で買い物と昼食の調達をして列車にのりこむ。

平日なのに自由席の乗車率は 100%だ びっくり

並んで座ることができたので、早々に食事をして一息ついたところである。

あとは寝たりボ〜っとしたりしていれば列車が我が町まで運んでくれる。

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まだ宿泊施設

すぐにでも家に帰りたいのは山々だが、退院に関する事務手続きやら保険に関する手続き、宿泊施設の整理などしていたら精も根も尽き果てた クラクラ

おまけに退院直後の妻を長距離移動させるのは酷というものだ。

そんな訳で、明日になってからのんびりと帰ることにしたのである。

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急きょ退院

退院だ え?

いや、あまりにも突然ではあるが、退院することになった まっ白

周りの人の状況を見ていると、2-3日前に退院を告げられ、ワクワクしながらその日を待つのが通例である。

昨日まで三連休で担当医の回診もなく、退院の “た” の字も聞かされていなかった妻は、今日の回診で聞かされたとしても早くて明日、普通であれば週末だろうと予想していた。

ところがである !

妻の顔を見た医師の 「お元気そうで」 という一言から始まり、あれよあれよと言う間に決定したらしい あははっ

ものすごく慌ただしいが、事務手続きやら宿泊施設の掃除やらを済ませて帰宅できるようにしなければならない。

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季節の変化

日が短くなった びっくり

面会時間は午後7時までなので病室を後にする。

外に出るとまだ空に青みが残っていたはずなのに今はすっかり夜の空だ。

それだけ季節が進んだということであり、妻の入院生活が長くなったことを意味する …

それももう少し !

あと 2-3日で退院できる予定だ。

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ちょっと復活

妻は少しずつ食欲が復活してきたようです わ~い

不振は昨日から今朝にかけてがピークだったようで、晩ご飯には手をつけて半分くらい食べることができました。

明日になれば、さらに復活していることでしょう にこにこ

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二日遅れ

今日も妻は食欲がない しょんぼり

病院から渡された印刷物には抗がん剤の投与を受けた日と、その翌日に嘔吐感や食欲不振などの症状が出ると書いてあるが、すべて二日遅れである。

隣の病室に同じ日に抗がん剤の投与を受けた人がおり、とても辛そうにしてるので妻が鈍いのではなく、みんな同じなのかもしれない。

だとすれば印刷物の内容も変更すべきであろうなどと思いつつも、隣室の人と比較して妻の症状が軽いことにほっとしている ふっ

病院食は食べられないが、コンビニで調達した蕎麦は八割がた食べたので大丈夫そうだ。

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