「お彼岸なんだから」
と、さも義務か宿命であるかのように妻がおはぎを購入しました
夕方、おやつとして食べようとした時、
「あぁっ お供えするの忘れてたっ
」
と、ドタドタ慌てて仏壇の前に置いて手を合わせ、何やらゴニョゴニョ言ったかと思うとそそくさと戻ってきて、ニコニコしながら食べ始める妻です。
本当に仏さんから食べる許可を頂いたのでしょうか
甘いものが得意ではない私が食べ残した分までキレイに平らげて満足そうにしてましたけど
(共に闘う夫)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
数日前に妻が腹痛を訴えました
普通であれば腹痛など心配するほどのことではありませんが、大きな病気をした後だけに様々な心配が胸をよりぎます
「どこが痛いの?」
と聞くと、小さな声で
「胃のあたり・・・」
と答えます。
さらに小声で何かゴニョゴニョと言うので良く聞いてみると、
「食べ過ぎたかなぁ~」
などとのたまうではありませんか
子供じゃあるまいし、腹が痛くなるほど食べる大人がいったいどこにいるでしょうか
「どうして痛くなるまで食べるのっ」
と、問い詰めると
「だって美味しかったんだもん」
などと小さな声で、しおらしく答える妻です
まあ、元気にモリモリ食べられるのは良いことではあるんですけど
(共に闘う夫)
いよいよ今日からタバコが値上がりしました。
妻が禁煙に成功しているから言うわけではありませんが
いえ、成功しているからこそ言えるのかも知れませんが
やはり禁煙はすべきだと思います。
ガン患者はガンになる体だと分かっているのですから
バカスカ吸っても肺ガンにならず、80年も90年も生きる人はいます。
しかし、そういう人はガンにならない体な訳です
ガンになる体だと知っていながら吸うなど自殺行為じゃないでしょうか。
・・・
糖尿なのにロールケーキの一本喰いするようなものです。
頭痛なのにかき氷の一気食いするようなものです。
虫歯なのにガムシロップでうがいするようなものです。
薄毛なのにバリバリ頭をかきむしっているようなものです。
風邪をひきやすいのに寒中水泳するようなものです。
裸の大将みたいな姿で冬山に登るようなものです。
金がないのに衝動買いするようなものです。
腹が減っているのに料理番組を見るようなものです。
眠いのにエンヤの曲を聴くようなものです。
えーと、あとは・・・。
えーと、えーと・・。
・・・
・・・とにかく禁煙すべきなんです ヽ(`Д´)ノ
そんな我家はもうすぐ禁煙 800日
(共に闘う夫)
妻も私も元気に過ごしている
妻は病気をする前より元気に、そしてたくましくなったかもしれない。
「元気があればなんでもできる」(©アントニオ猪木)
二人で毎日元気にお腹を空かせてモリモリと食べているが、年齢的なことを考えてみたりすると、いつまでも
「美味しい、美味しい」
などと脳天気にパクパク食べていて良いのかと言う疑問が頭をもたげ
数日前から晩御飯の米の量を減らすことにした。
物足りないかと少し心配したが、食べてみると問題なさそうだ。
ただし、私が減らされた量は 10グラムなのに対し、妻が 5グラムでしかない件について、この場を借りて問い詰めたい気分だ
(共に闘う夫)
明日も寒いと思われるが、仕事の用事があり、電車に乗って少し離れた町に行ってこなくてはならない。
いつもお世話になっている相手先なので菓子折りの一つでも持参すべきだろうと、妻にお使いを頼んでおいたのは昨日のこと。
帰宅した妻はやけに身軽で、菓子の包みがない
なんでも
「せっかくだから美味しいものを」
との切なる思いから、味見をするために単品で売られているものを2種類購入してきたのだという
私は甘いものが苦手なので味見をするのは主に妻だ。
どうも真剣に吟味しているようには思えないほど、とても幸せそうな顔をして菓子を頬張っている
食べ比べた結果を踏まえ、今日になって菓子折りを買ってきてくれたが、まんまと妻の策略にのせられてしまったような気がしてならない
(共に闘う夫)
夕方、妻はちょっとした買い物に出かけた。
雑誌一冊と食材が一品と、買うものも決まっているお使い程度だが、最近は一人で買い物に行くことが多くなってきた。
以前は行きたがらなかったのになかなかの進歩だ
そろそろ帰る頃かと思われる時間帯に突然の雨
タイミングからして店を出るに出られず困っているかもしれない。
徒歩 3分程度の場所なので傘を持って迎えに行くべきか確認すべく、携帯電話を呼び出すとなぜかキッチンからコール音とバイブ音
どうやら簡単な買い物なので持たずに出かけたらしい。
これでは連絡したくてもできないだろうと、ササッと散歩ルックに着替えて傘を持ち、家を出るとピタリと雨がやんだ
また降るかも知れないのでとりあえず迎えに行くことに。
店の前で立ち尽くしてると思ったが人影がない。
店内に入て見渡してみると、のんびりと買い物をしていたらしく悠々とレジに並んでいる
近づいてすぐそばに立ち、精算が終わるのを待っていたが、最後の最後まで気付かずにレシートなんぞを受け取っている。
とりあえず合流したが、トボトボと家路についたのは言うまでもない
(共に闘う夫)