向かいのベッドの人は、LINEでビデオ通話しているのでスマホです。
斜め向かいのこどもうがいの人も、「ポム」という音が聞こえてくるので、たぶん手帳型のスマホケースを閉じる音だと思われます。
隣のベッドの爺さんのところからは、「カション」というガラケーを閉じる音が聞こえてきます。
ただそれだけです。
ヒマです。
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
なんだか私の体って不思議なことばかりで自分でも驚いています
肝臓、腎臓の数値は慢性的にギリギリの値をウロウロしておりまして。
腎臓に関しては先天的なもので遺伝であろうとの医師の見解で、肝臓に関しても様々な検査をしたにも関わらず原因不明だったので、こちらも先天性のものであろうと
赤血球の数が少ないのも先天的。
そして、つい先日に発覚した右脳の血管が普通の人と違うという件も先天性。
医学的根拠などありませんが、個人的見解としては、私が生まれた状態が原因のような気がするんですよ。
私は仮死状態で生まれたと聞いています。
取り上げられてから数分は産声をあげず、生死の境をさまよっていたのだそうで
そんな私ですから、体のどこが弱くても異常でも不思議じゃありませんよね
向かいのベッドは術後まもない人で、昨日までぐったりしていました。
ところが現代医学の凄いところで、今日は少し動けるようになっています
本当は禁止されているのですが、ベッドでお姉さんとLINEのビデオ通話なんかも始めておりまして
ところが、どうやらイヤホンを持ってきていないらしく、会話が丸聞こえなんですよ。
と言っても、患者さんは口の手術で話せませんから、向こう側の話が聞こえてくるんですけどね。
LINEのメッセージではなく、手書きしてカメラに見せているようで、
「なんて書いてあるの 字が汚くて読めないよっ 」
などと、たまに叱られたりしています
かなりおっさんなんですけど、お姉さんは
「漫画読みたい 」
「鬼滅とか持っていこうか 」
「・・・ 」
「ああ、ドラゴンボールね」
と、言っていましたので持ってきてほしいと頼んだのでしょう。
その他、どこかの書類をどうしたとか、申請をどうしたとかいう話も丸聞こえです。
本人の自己責任ですけど、情報漏洩もはなはだしいですね
私自身、微妙に強迫性障害であろうと自己分析していますが、だからといって誰に迷惑をかけるでもなく、不快感も与えてはいないと思われるため、それを恥じてもいませんし、直そうとも思っていません。
逆に、神経質で良かったと思うこともあるんですよ
私の仕事はWebページ制作が主ですが、そのページをレイアウトする際には1ミリ単位、1ピクセル単位で配置にこだわります。
その結果、お客さんに満足していただき、評価いただくことが多くありました
お褒めの言葉をいただいたとき、
「あぁ〜変な性質で良かった」
などと思うわけです。
ただし、もう仕事はセミリタイアしていますし、今回の病気のことがあってなおさら本格リタイアを加速させるつもりなんですよね。
そうなれば、この性質は利点ではなく欠点でしかなくなる可能性も否定できません
さて、どうしたものでしょう
私の病気のことを知っているのは4人しかいないと書きましたけど
謹んで訂正させていただきます m(_ _)m
この入院の前、隣の理美容室のお兄ちゃんに話したんですよ、私。
何日も私の姿が見えず、妻が一人で散歩に行ったり買い物に行ったりしていたら、当然なにかあったと思うでしょうし、いらぬ心配をかけることにもなるので事前に説明しておいたんですよね
お兄ちゃんが知ったということは、妹ちゃん、お父さん、お母さんの耳にも入ったでしょうし、マユちゃんにも知らされたと思われます。
マユちゃんが知ったということは旦那さんにも伝わったことでしょう
ということは総勢10名ということになりますね、知っている人は。
いえ、なんのこっちゃ状態でしょうけど、ソラくんとウミちゃんも聞いたでしょうから12人ですか。
たぶん、広がりはそこまでだと思われますが、どうでしょう
まあ、最初に情報を拡散させたのは私なんですけどね
現在の最大の悩みは、手術してから何日間くらいでパソコンに触れることができるのかという点です。
と、言うのも、今回の検査入院、悪性腫瘍であろうこと、大手術とリハビリが待っていることは妻と義兄夫妻しか知りません。
母にも伝えていないので、この事実を知るのは4人のみです
もちろん仕事の関係者にも言っていないので、音信不通になる理由付けが難しいんですよね
パソコンに触れられないのが3日間くらいなら出張とか、多忙につきで済みますけど、これが一週間、10日間ともなれば、何と言えば良いのやら。
電波の届かない僻地への出張、海外旅行、武者修行、山ごもり
どれもピンときませんねぇ
もう検査は終わったので何もないヒマな一日の始まりです
ただし、今までの様々な検査で体のどこにも転移はないと確認されたので気分爽快ですよ
いえ、たぶん悪性腫瘍が上あごにあるので爽快とまではいきませんけど
おまけに看護師さんの出入り、機器のアラーム音であまり眠れませんでしたし
それにしても、病状が手遅れの状態でも、アゴ以外の手術が必要なわけでもないと分かっただけマシです。
今日と明日、この土日が終われば月曜日には主治医から話を聞くことができ、火曜日までには今後の治療方針が示されることでしょう
そして、短い間ではあっても一時帰宅が許されるはずです
キリン並に首を長くしてその日を待つことにします。
理学療法士って素晴らしいと書きましたけど、この部屋だけではなく全部屋を回って順に患者さんと接するのですから大変な仕事でもあります。
とにかくずっと話しをしているので、博学でなければならないのと同時に話好きでもなければなりませんね
知識があっても話すのが苦手だったりコミュニケーション能力に欠けていると務まる仕事じゃありません。
しかし、ここ数日の働きぶりを見ていると、医療関係では理学療法士って狙い目なんじゃないかと
医師や看護師と異なって夜勤、深夜勤がありません。
土日祝もしっかり休めそうです。
そして急患の呼び出しもありません。
また、医師みたいな訴訟リスクもありませんよね、きっと。
給料がどうなのか分かりませんけど、なかなか割の良い仕事なんじゃないでしょうか
世のお母様がた、お子さんに理学療法士を目指すよう教育されてはいかがでしょう