爺さんとコンタクト

いつものように病棟内を歩いていて暴言爺さん病室に差し掛かると爺さんと目が合いました。

すると、なんと、爺さんがヒラヒラと手を降ってくるではありませんか

いえ、ほら、あの暴言爺さんがですよ。

驚いたのなんのって、戸惑いのあまり、変な笑顔で手を降り返してしまいました

それからも毎日何度も歩いていますが、手を降ってきたのはその時の一度だけです。

いったい何だったのでしょう

認知症も進んでいるらしいので、あの一瞬、私が爺さんの息子か何かに見えたのでしょうか。

謎です、謎すぎます

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