新しく入ってきた患者さんがずっと音を出してスマホ動画を見ていたところ、向かいのオッサンが
「昼寝したいのでイヤホンを使ってもえませんか 」
と、言うと、
「はーい」
という良い返事をしてイヤホンを使っていました
持っているなら最初からそうすれば良かったんですよ。
私は最初の病室の時から全員がイヤホンなしだったので慣れてますけど
それにしても向かいのオッサン、自分はドカドカと乱雑に音を立てるくせに他人の音には敏感なんですね。
自分のことを上げておく棚はものすごく大きいようです
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
新しく入ってきた患者さんがずっと音を出してスマホ動画を見ていたところ、向かいのオッサンが
「昼寝したいのでイヤホンを使ってもえませんか 」
と、言うと、
「はーい」
という良い返事をしてイヤホンを使っていました
持っているなら最初からそうすれば良かったんですよ。
私は最初の病室の時から全員がイヤホンなしだったので慣れてますけど
それにしても向かいのオッサン、自分はドカドカと乱雑に音を立てるくせに他人の音には敏感なんですね。
自分のことを上げておく棚はものすごく大きいようです
今日は診察に呼ばれるのも遅かったんですけど、治療記録に協力するか聞かれ、同意すると答えたところアンケート攻めにあってしまい、病室に戻るのがとても遅くなってしまいました。
どうやら私が侵された癌は希少種らしく、記録を残したいのだとか。
・・・
やっぱりね、な、感じです。
私の変な体に何があっても不思議ではありませんし、そりゃ希少種だって発症するでしょうよ
アンケートは喫煙歴から飲酒歴、平衡感覚に関する質問にまで及びました。
歩いていて転ぶことはないか、100メートル歩けるかなどから始まり、両耳とも正常に聞こえるかなどの質問も平衡感覚に関連してのことだと思います。
なぜ口腔癌で平衡感覚が問題視されるのか分かりませんが、とりあえず聞かれたことには素直にお答えしておきました
最後に、この同意はいつでも破棄できると言われましたが、個人情報が保護される中で治療の記録を残さないでほしいなんて人がいるんでしょうか
担当医に訊いてみると、
「やっぱり嫌だとおっしゃる患者さんもたまにいらっしゃいます」
とのことでした。
私には何が嫌なのかさっぱり分かりません。
どうぞ、どうぞ、どこかの誰かの役に立つのなら、記録だろうと写真撮影だろうと好きにしてください
今日もまた消灯の時間がやってまいりました。
あれだけ寝付きが悪かった私なのに、最近は寝る体勢に入ってから10分くらいで眠っているようです
夜中に2度トイレに行くのは変わりませんが、今の病室に移ってからは人の出入りや機器のアラーム音で起こされることはなくなりました
21時45分くらいには眠りに入っていると思われ、目が覚めるのが4時30分くらいですから、家で生活している時と同じくらいの睡眠時間を確保できるようになったことになります。
できれば、この状態が長く続いてほしいものです
斜め向かいのベッドは空いており、そこにどんな人が来るのやら。
また、再々移動をさせられる日が来るのか
いえ、あまり余計なことばかり考えていないで寝ることにします。
おやすみなさい。
病棟のトイレはセンサー式の照明で、人を感知すると自動で点いたり消えたりするものです。
歯みがきをしていると、背後で電気がパッと点くので
「ああ、誰かトイレに行ったんだな」
と、分かります
そして、しばらくして電気が自動で消えると、トイレの中から
「わぁあ」
と言う声がして、再び明かりが灯ったりするんですよね。
きっと個室で息んでいた爺さんが急に明かりが消えたのに驚き、中で必死に動いたりしたのでしょう
こんなことは、かなりの確率で発生しているので、製造メーカーは個室に鍵がかかっていたら勝手に消さないようにすべきですね。
鍵と連動させなければならないのでコスト高になりますけど
色々と思うことはありますが、癌の壁深達度が浅くてステージ1だったとしても、結局は手術して抗がん剤治療をして放射線治療してという流れは同じだったと思います。
したがって、私は壁深達度T4Aでステージ4ですが、やることといったら所詮は同じな訳で
進行癌だったことによるリスクは、再発、転移の可能性が高いということくらいです。
それも可能性であって、再発も転移もしないかも知れません
だったら、それほど悲観的になる必要もないと頭のスイッチが切り替わりました。
退院したら妻とニコニコ明るく笑って過ごして免疫力を上げ、再発なんか、転移なんかしないと信じて楽しく暮らそうと思います
以前より少し強い鎮痛剤を処方してもらっていますが、届けられる鎮痛剤は一つずつバラバラになっています。
私も家では包装シートを切って一つずつバラバラにしていたんですけど
以前、薬の包装フィルムを飲み込んでしまって大騒ぎになった際、内視鏡検査してくれた女医さんに
「薬のシートの切れ目が2個ずつ一緒になっている意味が分かりますか 」
「一つずつにすると誤飲をまねくからです 」
と、こっぴどく叱られたものです。
しかし、この病院ではそれをカットして1錠ずつにしてくれているので、女医さんが言っていたのは主観なんでしょうか
とりあえず、あの日からは薬を飲むのも慎重になり、必ず確認してから口に入れるようにしています。
妻も日々薬を服用していますが、あれから何度か
「あっ アルミが残ってた」
と、言うことがありましたので、やはり慎重になるに越したことはありません。
なにせ、内視鏡での検査の結果、食道とか胃が傷ついてズタズタになってましたからね