どういう訳か、妻は首で体を動かそうとするようです。
何日か休んだ後で久々に室内運動などしていると、腹筋運動なんか確かに辛いんですけど
そんなとき、妻は頭を前に出して首に力を入れながら起き上がろうとするんですよね。
その他、股関節の運動、腕の運動でも首に力が入ってしまうらしく。
仰向けにされた亀じゃないんですから
どうして痛みで首をおさながら、のたうち回るほど力を入れるんでしょうか
なんだか謎すぎて笑えてきます
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
メガネの度が合わなくなってきました。
何だかよく分からない乱視なので、意外に遠くは見えたりするんですけど、テレビ画面とか中途半端な距離のものが見えづらいんですよね
海外ドラマや映画の字幕くらいなら問題なく読めますが、オリンピック中継のタイムとか点数とかとなると少し辛いものがありまして。
2009年に作ったメガネで、もう 9年も経過していますから合わなくなって当然かもしれませんけど
そのことを話したところ、いつも私が座っている場所からテレビまでの距離はどれくらいだろうと、気をつけの姿勢で仰向けに寝転がり、
「私が 153センチだから、そこまで 2メートルくらいだね」
などと、涼しい顔で言ってのける妻です
すぐ側にメジャーがあるのだから、それで測れば良いのではないでしょうか
自分をモノサシ代わりにするなんて、あまりにも不思議すぎて実に愉快です
妻は早朝から定期通院で札幌に行っているので一人で留守番している夫です
私は在宅勤務と言いますか、家で仕事をしているので妻がいなければ誰とも話をしません。
仕事柄、大抵のことはメールや LINEで済ませるのでお客さんと会話することもなく
つまり今日のように妻が出かけると、早朝に
「いってらっしゃ~い」
と言ったのを最後に一言もしゃべらず、声を出す機会がない訳でして。
そのまま 12時間以上が経過し、妻が帰ってきたときに
「おかえり~」
と言うとガッサガサの声が出て自分でも驚くことがあります
声帯も使わなければ、劣化といか退化するものなんですね。
妻はもうすぐ帰ってきますけど、今日はまともに声が出るでしょうか
少し前にも書きましたが、母は施設でとても快適に暮らしています。
稀なことだとは思いますが、施設で虐待を受けたという報道を見聞きしたりすると、母が親切な職員さんと看護師さんに囲まれて過ごしていることに感謝しなければと改めて思ったりする訳で。
入居者に派閥のようなものがあって仲が悪かったり雰囲気の悪い施設もあるようですが、そのような話もなく他の入居者さんとも仲良くしているようですし
母が一人暮らしを続ける自信がなくなったとギブアップしたのが 2015年の秋。
それからボチボチと施設を探していたものの、事態が急変したのが 2016年の初夏。
その時、たまたま空いていたのが今の施設で、それから 3カ月後には入居という電光石火の日々を経て現在に至る訳です。
施設は現在、入居待ちが続いていて簡単には入ることができないみたいでして
あの日、あの時、偶然にも部屋が空いていたことに、心から深く深く感謝する次第です
あのスッタモンダの件でハッキリしたのは、母が超ウルトラ・スペシャル・スーパー外面が良いということです。
以前から身内に対しては女王様のように振る舞い、自分の気に入らない事、気に触ることがあれば烈火の如く怒り出し、手のつけられないヒステリー状態になることもしばしばで、モロにその被害を受けていたのは何年も前に他界した父、そして 55年間も付き合っている私なんですよね。
しかし最も長く、そして近年で一番の被害者は叔母でしょう
80年以上の長きに渡る付き合いで、ここ 10年では最も濃密な時間を過ごしてくれていましたから。
その間にどれだけ嫌な思いをしたことか
母のヒステリー状態に関しては妻に以前から話していたのですが、実際に見たのはアレが初めてで
「いやぁ~あれがそうなんだねぇ」
と、目の当たりにした妻も驚いていました。
ところが、施設の皆さんには母の評判はすこぶる良く、
「いつもニコニコして優しいお母さんですよね~」
などと言われます
身内には悪魔のように振る舞い、他人には仏様のように振る舞う母は、超ド級ハイパー・グレート・エクセレンス外面が良い婆さんだと言わざるをえないでしょう
一年のうちで最も気温の低い時期に入っています。
ここは北海道でも温暖な土地なのですが、先日は最低気温がマイナス 16℃以下になりまして
ゴリラの縫いぐるみもさぞかし寒かろうと、妻が帽子とマフラーを編んでやりました
これで寒さもしのげるのではないかと。
ちょっと満足そうなんじゃないでしょうか
今日は朝から吹雪模様でして
そんな雪が降りしきる中、行ってきましたよ、母の暮らす施設へと。
妻には母の機嫌が直っていない可能性が高いこと、いつもの通りに話しかけても口をきかないことも十二分に考えられること、もしそうであっても無視して普通に独り言のように話すようにと事前に言い含め、どうなることやらと思いつつ顔を出したんですけど
部屋に入るなり、母は
「もう少ししたらお医者さんが往診にくるの」
と極々普通に話しかけてくるではありませんか
それはそれは普通に、あのスッタモンダも、その後の怒りの電話も、きれいサッパリまるで何もなかったような態度でして。
そうなったらそうなったで私のほうがむかっ腹が立ってきましたもんですから、はい。
往診の後、まだ話し足りなそうな母を無視して帰ってきちゃいましたよ
本当にどういう神経をしているんでしょ
もしかすると、ボケてあの件を忘れてるんじゃないでしょうか