二回目の化学療法を受けるため、妻は明日から入院だ
前回は抗がん剤投与による副作用が軽かったので助かった。
今回も同程度であることを願う
(共に闘う夫)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
妻が暑いと言っています
ここは北国、今月には初雪が降ろうかというこの季節に暑いと言うのです。
聞けばこれは更年期に特有の症状なのだそうでして。
これで体温も上昇するのであれば暖房がわりになるのですが、そんなことを言ったら叱られそうなので止めておきます
(共に闘う夫)
いえね、とっても不謹慎だと分かってはいるんですよ
しかし、妻の髪がすべて抜け落ちてツルツルになったらどうなるのか
心のどこかで興味を抱いてしまっている私です
本人は嫌でしょうけど意外に似合うような気がするんですよね~。
やっぱり不謹慎ですよね
妻は辛い思いをしているのでしょうから
(共に闘う夫)
妻は頭にバンダナを巻くのも、ヅラをかぶるのも上手になった。
髪が抜ける悲しみが癒えることはないだろうが、ここまで減ると少し開き直ってきたようだ。
外見など気にすることはない
少なくとも私は髪があろうがなかろうが気になどならない。
(共に闘う夫)
妻を連れて病院へ。
白血球の値は少し下がってしまったとのこと
それでも異常値とまでは言えず、来週の入院まで注射の必要なし
入院以来、麻酔やら点滴やら採血やら皮下注射やらで何本も針を刺されているので、これ以上は可哀想だ。
まあ、入院したら嫌でも点滴の針を刺されるけど
(共に闘う夫)
脱毛のペースが少し遅くなり、抜ける本数が少なくなってきた。
だからと言って喜べる状況ではない。
すでに多くの髪が抜けてしまっている。
女性にとって大切な髪を失うのは本当に悲しいだろう。
まったく同じ感情になることはできないが、苦しみは容易に想像がつく。
(共に闘う夫)
髪の抜けるペースが早まり、鬼のような本数になっている。
抜け始めてからある程度の日が経つが、やはりゴッソリ抜けると悲しみも大きくなるらしい。
妻にかける言葉はいつもと同じ。
「それは薬が効いている証拠」
(共に闘う夫)