妻は闘病中に病院で知り合った患者仲間と温泉旅行に行っています
もう治療中の人はおらず、みんなで全快祝いといったところでしょうか。
『ガン』 になると他人からは哀れみとも同情ともとれる複雑な表情で見られ、身内からは絶望、落胆、失意が入り交じった顔をされます。
しかし、今は医学も薬学も発達し、怖い病気には違いありませんが手術と治療によって完治することも可能です。
最近の妻は顔の血色も良くツヤツヤしており、手術前より肥えてちょっと丸々してきておりまして
哀れみの目を向けていた人は
「ありゃ 」
と拍子抜けしていることでしょう。
むしろ前より元気になった妻たちが温泉でワイワイやっているのですから、他のお客さんがビックリするくらい騒がしくしているかも知れません
そして、その一団が重い病から生還した仲間などと誰一人として想像すらできないことでしょう
(共に闘う夫)