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リップとハンド

リップクリームとハンドクリームの消費が激しいです

口が閉じないので唇が乾き、日に何度もリップクリームを塗ります。

すごく手がカサカサになるので、日に何度もハンドクリームも塗ります。

一般家庭では女性の方が使うのでしょうが、我が家の場合は主に私がヌリヌリしておりまして

その回数も多いものですから、それはそれは減るのも早く

な、もんですから、妻に
「ちょっとイイやつ買おうか
と言ってもらっても、なかなか踏ん切りがつきません。

とりあえず悪化せずに現状を維持できるのであれば、気兼ねなくバカスカ使える普及価格帯のもので良いのではないかと、ええ

もし荒れがひどくなったら、ちょっとええやつを買ってもらうことにします。

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入院中の思い出 scene 14 ~ヒゲ剃り

入院中の思い出

ICUにいた頃も、一般病棟に移ってからも右顔面は絆創膏だらけで激痛が残っており、歯磨きや洗顔はおろか、ヒゲ剃りすら自分でできる状態ではありませんでした

ヒゲが伸びると絆創膏のつきが悪くなるため、交換する際に主治医がヒゲを剃ってくれていたんですよ。

私はヒゲが薄くて週に2度くらいしか剃らなかったのに、主治医は毎日とか1日おきにジョリジョリするので何かおかしいと思っていたんですけど

顔面の絆創膏がとれて自分でヒゲを剃るようになって気づきましたよ、驚くほど毛深くなっていることに

今まで生えていなかった部分にまでヒゲがあり、もみあげも濃くなって、ゲジゲジ眉毛、指毛、腕毛、太ももなどにも黒い毛が目立つ体へと変貌を遂げているではありませんか

体毛が濃くなったのでヒゲ剃りの間隔も短くなって当然だったんですね。

しかし、抗がん剤治療から約1年半が経過した今、毛は元の状態に近づきつつあります。

濃くなった体毛は抜け落ち、眉毛、もみあげも元に戻ったんじゃないかと思うんですけど、どうでしょう

鼻毛は少し濃いままですが、鼻の奥の器官を摘出してしまった私には雑菌などの侵入を防いでくれる砦となっているのでとても必要なものとなっています。

そして、ヒゲは以前より伸びるのが早いのですが、剃るのが面倒なので週2ペースといった感じです

コロナが5類になってもマスクは着用していますから、ヒゲがどうなろうと人様に不快感を与えることはありませんからね。

そんなこんなで、体毛に関しては一時期のピークが去って落ち着きを取り戻したというところでしょうか。

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魚の骨

入院中に、毎日出るお魚に飽きてしまい、お魚NGにしたところ、煮魚と同じ味付けの鶏肉が出て、またお魚に戻してもらった夫。

前からお魚は嫌いじゃないので、退院をしてからは様子を見ながら家でも食べています。

ただ、骨の多い魚は要注意

たいてい食べる前に骨を取っているのですが、小骨が残ってしまうことがあります。

手術前は、食べている時に気づいて骨だけを出していたのですが、今はそれが難しいそうです。

義歯での食事が上手になってきたので、私も油断をしていました

感覚のない右側は、口腔内で刺さっても分からなかったり、麻痺をしている舌で骨を口まで移動させるのは難しいとのこと。

夫は小骨の多いものは食べるのが怖いと思ったことがあるそうで、前は取ったつもりの骨が残っていたらごめんねで済まされていたのですが、改めて気をつけようと思っているところです

そんな時に助かるのは、骨取りの魚

最近は、鮭やサバなど骨取りされているものが切り身で売っています。

入院中の食事に出てくるお魚も、すべて骨なしだったそうです。

誰かが抜いてくれているのですが、有り難く頂こうと思います

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新ネットワーク

唇の麻痺は続いていますが、新しく神経のネットワークができつつあるようで、少しずつ触れた感覚などが分かるようになってきました

今も鼻の右下は触っても感覚がありませんが、それ以外の部分には感触がありますので順調にネットワーク構築が進んでいるようです。

主治医から麻痺は一時的なものではないと聞かされたときは少なからず落ち込んでしまいましたが、一年以上の時を経て、少しずつ感覚が戻ってきているのは実に嬉しいことだと思っています

食べ物を飲み込むコツもかなり習得しましたから、食べこぼしもかなり減ってきました。

それには妻も感心してくれていますし、主治医にざまあみろ的な感じで自慢してやろうかと思ったりしているところですが、まだ義歯の調整などを地道に進めている段階ですから心の中だけに留めておくことにします

いつか、再発・転移の心配もなくなり、もっと感覚が戻って飲み食いが上手になったら両手を腰に当てて
「かっはっはっは
と、水戸黄門かのごとく高笑いしながら報告してやりますよ。

待ってろよっ  主治医っ

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ぜんぶナミダ

涙が止まらないのは今も変わりがありません。

やっぱり涙って枯れないんですね。

とくに乾燥する冬場は涙の量が多くて困ります

気づけば涙があふれ、頬を伝って流れ落ちたりするんですよ。

いえ、それでも気づけば良い方で、気づかぬうちに涙が顔を濡らしていることがありまして

アゴに違和感を覚えます。
「あれ よだれかな
いいえ、それは涙です。

鼻先に違和感を覚えて慌てます。
「あれ  鼻からよだれかな
いえいえ、それも涙です。

今はもう鼻からよだれが出ることはありませんし、口からのよだれもなくなりましたけど、出ていた期間が長かったので鼻やアゴに違和感があると、真っ先によだれを疑ってしまうんですよね。

でも違います。

今はあれもこれも、すべてが涙なんです

そんなこんなで、ポケットに忍ばせたハンカチで、そっと涙をぬぐう毎日を私は過ごしております

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おえっ

喉の奥に指を入れても
「おえっ」
ってならなくなりました

上あごの空洞に何かあるような気がして指を入れてみたんですけど

いくら指をのどの奥まで入れようが、中で動かそうが
「おえっ」
ってならないんですよ

上あごの奥にあったスイッチが手術によって切除されたんでしょうか 

そんなスイッチは無くしても惜しくはありませんし、そのおかげで毎年の健康診断で憂鬱だった胃カメラも平気で受けられるかも知れません。

胃カメラなんか入れらた日にゃあ、激しく
「お”え”ぇぇぇっ」
となってしまい、カメラなんぞ入れなくても口から胃が出て来て目視で検査できるんじゃないかと思うくらいでしたからね。

主治医から内視鏡検査は受けるべしと言われてますので今年から胃カメラを復活させますけど、もう無敵状態ですから面倒でも鬱陶しくも憂鬱でもなくなるのではないかと。

鼻からじゃなく口からの検査でもへっちゃらだと思いますよ、きっと

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かきこめず

麺類をズズッと吸って食べることができないことは以前に書きましたけど

それと似たようなことになってしまいますが、お茶漬けをサラサラとか、丼ものなどをガツガツとかも食べることができません。

器に口をつけてかき込むことができないんですよ

60年以上も生きてきて身についていることは簡単に変えることができず、汁だくの牛丼とか親子丼などは、器に口をつけてハフハフ言いながらガツガツとかき込みたくなってしまいます。

ところが、それをしようと思っても唇が閉じないものですから、空気が虚しく口の中をスカ〜っと通り過ぎるばかりで食べ物は入ってきません

なんだか淋しいですねぇ~、悲しいですねぇ~

仕方がないので、今は丼ものをスプーンで食べたりしている私です。

そうやって食べると、美味しさが16.34%(当社比)ほど低下したような気がします。

でも仕方ありませんね。

これからも私は女子のようにスプーンで丼ものを食べることにします

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同時通訳は今も

妻の同時通訳は今も続いておりまして。

再び通うようになった内科や、新しく通うことになってしまった精神科にも最初は同行してくれましたが、今は一人で通ってもなんとか意思を伝えることができています。

しかし、日常的な会話でも通訳が必要になることがあるんです

たとえば遊びに来たソラくん。

いくらドタバタと遊ぶ相手をしても疲れ知らずなものですから、
「疲れたからちょっと待ってね」
と言ってみても通じず、そんな時は妻が
「おじさん、疲れたんだって」
と、助け舟を出してくれます

たとえば小学生の登下校をボランティアで見守っている御婦人。

「今朝は寒いですねぇ」
と声をかけても通じないので、妻が
「今朝は寒いですねぇ」
と繰り返してくれます

たとえばコンビニの店員さん。

「お支払いは
「クレジット決済で」
「はっ
店員さんは聞き取れないので、妻が
「クレジットカードでお願いします」
と、通訳してくれます

買い物で探し物が見つからない時、店員さんに売り場を訊くのは私の役目でしたけど、今は妻が代わってくれています。

昨日の通院は一人で行ったものですから、看護師さんに症状を伝えるのにとても苦労しましたし

そんなこんなで、今は妻がいなければ普通の会話も困難なことが多いんですよ。

つまり、私たち夫婦のニコイチ度が以前より高くなってしまった訳でして

いえ、高くなったのは一方的に私の方で、妻に頼るシーンが多くなっていますね。

入院を機に自律性が高まると思いきや、真逆の結果になってしまいました

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頭がい骨静か

あれだけパキパキ、コキコキと音を立てていた頭がい骨が鳴らなくなりました

「それでも開口訓練は続けるべし」
と、主治医からの指示がありましたので、来る日も来る日もグリグリと口を開いていたところ、いつの頃からか音が消えたんですよ。

それがいつなのか認識できていませんけど、あれから何日もしないうちに鳴らなくなったような気がします。

パキパキにせよ、コキコキにせよ、顔面のどこからか音がするのは決して気持ちの良いものではありませんから、それが消えて安心しました

これで何に気兼ねすることなく、思う存分に口を開くことができます

そう、握り寿司をパクっとできる、その日まで。

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口蓋垂

のどの奥にある『口蓋垂(こうがいすい)』、俗に『のどちんこ』と呼ばれるアレ。

Google先生によると、

役割としては発音の補助や誤飲の防止などが挙げられます。また、鼻腔と咽頭腔を塞ぐ働き(鼻咽腔閉鎖)にも関与しており、飲食の際に鼻腔への異物の侵入を防いだりします。

とのこと。

手術の影響でうまく発音できなかったり、食べていてむせたり、食べ物や飲み物が鼻から出たりするようになったのは、口蓋垂まで失ったからではないのかと思い、その存在を妻に確認してもらいました。

できるだけ大きく開けた口の中を覗き込んだ妻は
「ああっ あった あったよっ
と、たいそうな喜びようで

念のためスマホで口の中を撮影してもらって確認したところ、確かに、あるべき場所に、あるべき物が、ぷらぷらとしておりました。

てっきり上あごといっしょにゴッソリと切除されてしまったものと思っていましたから、そこにピョコンとある物に愛おしさすら覚えましたよ、ええ

手術後の様々な障害は、上あごを切除したことと、口の中の右半分が麻痺しているのが原因なんですね。

今は補綴の成果で少しずつ飲み食いと発音が楽になってきていますので、併せてリハビリを頑張れば食事と会話が普通に近い状態でできるようになるんじゃないかと期待しているんですけど

果たして、どうなんでしょうね。

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