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もちクリア

先月、カップしるこを食べてみて求肥は食べられることを確認したんですけど

今日は切り餅を焼いて食べてみました。

妻が餅に挑戦することを兄ちゃん先生に伝えたところ、
「義歯にくっつくだろうなぁ」
「もし何かあっても助けてやれんからな」
と、宣告されていましたから、それはそれは慎重に、慎重には慎重を期して、小さく小さく箸で切って、恐る恐る口に運びましたよ。

言われたとおり、かなりの量が義歯に付いてしまいますが、何度か飲み込む動作をすれば問題なく食べるとができました

これで正月の雑煮だって食べられます

最難関と思われる餅まで食べられることが分かったので、もう怖いものなんかありませんし、この世に食べられないものなんかありませんよね、きっと。

いろいろと不自由な思いはしていますが、これからも少しずつ克服していきたいと思います

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入院中の思い出 scene 10 ~クロカワさん

入院中の思い出

人の名前を覚えるのが苦手な私は、約7カ月間も入院していたにも関わらず、顔と名前が完全に一致する看護師さんは3人しかいません

そのうちの1人はクロカワさんというICUの男性看護師さんです。

クロカワさんには本当にお世話になりましたし、私にとっては頼れる存在、心の支えでした。

10分おき、ひどい時には5分おきくらいに痰の処理をお願いすることがあったんですけど、そんな時も嫌な顔ひとつせず、いつでも快く応じてくれましたし、とにかく明るく元気で気が利く人なんです

眠れない日々を過ごし、睡眠導入剤に頼っていた私ですが、どの薬が効くのか色々と試してもらいましたし、1種類では効かないため2種をカクテルすることも提案してもらいました。

それを投薬するタイミングは何時であり、どの程度の時間をあけるのかなど、毎日少しずつ調整する作業にも根気よく付き合ってくれ、最終的には消灯前の21時に弱めの薬を投与、23時に強い薬を投与するという私にとってベストなスケジュールを見つけてくれた人です

ICUでは意識がもうろうとすることも多かったんですけど、クロカワさんのことだけは顔までもハッキリと覚えています。

その節は大変お世話になりました、心より感謝申し上げますとともに、クロカワさんに幸多からんことを願ってやみません。

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あふれでるナミダ

少し前にも書きましたけど右目から涙が出て止まりません

悲しくなくても、あくびをしなくても、石鹸が目にしみなくても、まばたきを我慢しなくても右目がうるうるっとなり、目を閉じると涙がポロポロとこぼれ落ちます。

涙って、どこで生成されるんでしょうかね

映画やドラマの台詞、楽曲の歌詞などに『涙も枯れ果て』などというフレーズがありますが、私の右目の涙は枯れることなく、とどまるところを知りません。

いえ、いずれ涙も枯れ果てて目がカッサカサに乾き

眼球がシワシワになってしまうんじゃないでしょうか

そして、しぼんだ眼球がポロッと落ちてしまうんじゃないかと

心配です、心配でたまりません

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入院中の思い出 scene 9 ~不気味な音

入院中の思い出

ICUで隣の病室から聞こえてくるテレビの音が不気味過ぎて、嫌な気分で過ごしたのを思い出します

カラスの鳴き声、それも
「カーカー」
などという生やさしいものではなく
「グエェー」
という不気味な声

そして、
「ウギャアァーーッ
という女の人の悲鳴

それが毎日、毎日、来る日も来る日も同じ音が聞こえてきていました

同じビデオを何度も繰り返し観ているのかと思いましたが、そんな気味の悪いものを何度も観るはずもないので、もしかすると幻聴なのかと思ったりもしましたが、面会に来てくれた妻がいる時に同じ音が聞こえてきたので確認すると、やはり妻にも同じように聞こえているとのこと。

看護師さんに気味が悪いと伝え、隣室の人にボリュームを下げるように言ってもらいましたが、もしかして耳が遠いお年寄りだったのか、数日後にはまた同じ音が聞こえてきて閉口しました

「いったい何を見てるんでしょうね」
と看護師さんに筆談で聞いても
「さあ~」
という返事。

本当に何度も同じものを繰り返して見ていたのか、今となっては謎のままです。

その隣の人がICUからいなくなると音は消えましたからきっと想像どおりで、お年寄りが何度も同じビデオを見ていたとしか思えませんけどね

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足にまつわる話し 十足目

足にまつわる話し

どうも私って右半身が鬼門っぽいです

がんになったのが右顔面、足や腕が痛くなるのも右側、過去には右手親指の付け根の筋がおかしくなって鬼のように痛い注射を打たれましたし、入院中には右足の親指に異変が起こりましたし。

そして今、再び右脚の付け根の筋に痛みがありますし、右太ももの裏側に赤く丸いただれができていて痒くてたまらないことがあります

付け根の痛みに関しては常にというわけではなく、柔軟体操での前屈に支障をきたしているのと、たまに歩いていて違和感を覚えるくらいなものですけど、もう半年くらい続いているんですよね。

太もものただれも数カ月は続いているので皮膚科に行くべきなのかもしれません。

体の右側ばかりが異変の対象になるのは、私の右脳に血管がないことが起因しているんでしょうか

いえ、ちがいますね。

右半身が鬼門だからこそ、右脳の血管が詰まっているんでしょうね、きっと

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入院中の思い出 scene 8 ~昼夜逆転

入院中の思い出

先にも書きましたようにICUでは様々な管やコードでつながれていたので身動きがとれず、朝から晩まで寝たきりの生活が続いたので昼夜逆転してしまいました。

確かに言われましたよ、昼間に眠ってしまうと夜寝られなくなると

でも、だって、身動きできずに寝たままだと眠くなるのが自然ってもんじゃ、あ~りませんか。

私だって努力しましたよ、眠い目を必死に開けて眠るまい、眠るまいとしましたってば

それでも手術で疲れ切り、傷を癒そうとするため体力が奪われ、おまけに鎮痛剤の成分も相まって並大抵の人では太刀打ちできないほどの強烈な睡魔に襲われるんですってばさ

あまりにも眠れない日が続いたため、睡眠導入剤のお世話になる事になったんですよね。

それは手術が終わった直後の8月末から始まり、11月初旬までの約2カ月も続きました。

よくぞ依存症にならず薬なしで眠れるようになったものだと、今は自分で自分を褒めてやりたい気分です

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食器用洗剤で入れ歯洗浄

義歯を使うようになって新たに加わった作業が毎日の洗浄です。

週に何度かは入れ歯洗浄剤を使うようにと補綴の医師から指示がありましたが、それ以外の手入れをどうしたものかと思っていたんですけど

なんか面倒なので、とりあえず食事毎に食器用洗剤とスポンジで洗ったりしておりまして

それもどうかと思い、Google先生に相談してみたところ、なんとそれが大正解でした

私達がお勧めするのは中性洗剤(台所用洗剤)です。
中性洗剤?と思われるかもしれませんが、お箸やスプーン、お茶碗なども口に入るものは全て中性洗剤で洗っていますよね? だから大丈夫なんです。
でもよくすすいでください、食器と一緒です
(出典:西東京中央総合病院

しかしまあ、食器用洗剤って万能ですね。

鏡の拭き掃除にも効果があるようですし、メガネのレンズを洗うのにも適していますし。

もしかして、食器用と銘打たなければ風呂からトイレ、床掃除から窓拭き、汚れた心や過去の汚点まで、何でもかんでもこれ一本でクリアにしてくれるんじゃないでしょうか

それはさておき、恐るべし、食器用洗剤

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リップ必須

手術の影響で顔面右側がマヒしているのに加え、上唇の中央を切開したものですから口の右半分は完全に閉じることができません

意識すれば閉じることはできますが、油断すると微妙に開いて呼吸のたびに空気が出入りします。

たぶん、それが原因なのでしょう。

下唇の右側が乾き、激しく荒れてしまうので、リップクリームを欠かすことができないんですよ

なんとなく皮が一枚増えたような感覚になるので、若い頃はリップクリームを塗るのが苦手でした。

しかし、今は得手も苦手もあったもんじゃありません

放って置くと唇はバリバリに乾き、皮がささくれてボロボロになりますからね。

そんなこんなで、今は一日に何度もリップクリームを塗っています。

これは、これからも、ずっと、一生続くのだと思われ

なんかスゲー面倒なんですけど、仕方のないことなんでしょう、きっと

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入院中の思い出 scene 7 ~キーボード打音

入院中の思い出

まだ意識がハッキリせず現実と夢の中を行き来しているころ、病室の片隅からカタカタ、カチャカチャとパソコンのキーボードを打つような音が聞こえていました。

それは1度だけではなく、何度も、何日も続けて聞こえておりまして

幻聴だろうか 病室内にパソコンがあるのだろうか と、おぼろげながら考えたりしていましたが、気管切開術だったため話すこともできず、まだ意識がハッキリしないので筆談することもままならず、疑問に思いつつも看護師さんに訊くことすらできずに何日間か過ごしていました。

やっと意識が戻り、筆談できるようになった頃にはそのことを忘れていたんですけどね 

ベッドの上でのリハビリが始まり、トイレまで歩いて行く訓練に進んだ際、病室を出た通路のすぐ横にパソコンが置かれているのを見て、あれは幻聴ではなかったのだと認識することができました。

仕事で毎日10時間くらいパソコン操作していましたし、手術前も病室で長い時間ノートパソコンでブログ更新したりしていたので、キーボードを打つ禁断症状が現れて幻聴に襲われたのかと思っちゃいましたよ

そうではなかったと分かり、ほっと胸をなでおろしたりしたものです。

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首負荷

器具を使うと義歯が欠けてしまうので、口に指を突っ込んで下あごを思いっ切り開くという、実に強引な開口訓練を続けています

そのおかげもあって、かなり口が開くようになってきたのは良いのですが

この訓練方法、ものすごく首に負荷がかかるんですよ。

というのも、渾身の力をこめて下に引っ張るので、必然的に頭が下を向いてしまいますよね

しかし、それでは開口訓練になりませんから、その力に抵抗して頭を上に向けようとします。

そのためには首の後ろの筋肉を使う必要があり、それを10分とか15分も続けるのでひどく疲れてしまい、しまいには筋が痛くなってくるんです

以前、妻が運動で首を使うと書きましたけど。

今は私が首の疲れや痛みに悩まされています

いえ、私の場合は首に力が入って当然、妻の場合は意外、なぜ って感じですけどね

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