何でも食べられるようになった妻が 「パンが食べたい」 と言っている。
今日はこの宿泊施設の隣にある手作りパン屋さんでサンドイッチなどを買っていくことにする。
その前に自分の食事だ
昨夜の帰りに購入した鶏肉でも調理してやるか。
(共に闘う夫の携帯電話)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
朝の回診の時、何となくベットの上で正座をしていると、
「リンパを取っているので、むくみやすいから、正座は止めた方がいいよ。」
と女の先生に言われた。
そう言えば、リンパ浮腫という言葉を聞いたことがある。
「行儀は悪いけど、あぐらならいいよ。」とのこと。
詳しいことは分からないが、とにかく正座は止めた方がいいらしい。
今日は6時過ぎに叔母がお見舞いに来てくれた。
この叔母に相談をして、この病院で手術をすることに決めたのだが、
今となっては、この病院に決めて良かったと思っている。
あと、担当の看護師さんから、「もうすぐ病理検査が出るね。」と声をかけられた。
「もしかしたら抗がん剤になるかもしれないけど・・・大丈夫かな?」
抗がん剤がどんなものか分からずに入院をした。
今は、5年前、10年前の抗がん剤より進歩しているそうだ。
昔なら、耐えられないほどの吐き気で、すごく辛かったそうだが、
今は吐き気止めの薬が発達して、かなり改善されているらしい。
「もし・・・・抗がん剤になっても頑張ります。」と答えた。
妻ががニコニコしています
それは今日の夜から普通食になったからに他ありません。
あれも食べたい、これも食べたいと欲を制御するのが難しいようです。
ただし、これから先も便秘が続くようなことがあった場合、お粥に格下げになると宣告され、ベッドの上で固まっていました
摘出手術を受けた場合は何年経っても便秘は大敵で、腸閉塞になる危険性が高いのだそうです。
これからは、便秘薬と一生の付き合いになるんでしょうね。
(共に闘う夫の携帯電話)
妻は手術後に個室、二人部屋、六人部屋と移動しました。
それは順調に回復している証しでもあります。
そして今、抜糸をするため処置室に向いました。
本人はもうはや抜糸して、お腹に貼ってある大きくて強力なシールまではがすことに不安があるらしいんですけど
大笑いすると、傷口がブリンッと開くのではないかと
看護師さんに
「そんな訳ないでしょ」
と笑われながら処置室に連行されて行く妻です。
抜糸をした後は少し傷口が痛そうでしたが、それに勝るのが食欲でして、夕方にはお腹をすかせてチーズケーキなんぞを食べていました。
今日の晩ご飯から全粥となり、それがまた嬉しそうです。
明日の夜には普通食になることでしょう
(共に闘う夫の携帯電話)