来週あたりから副作用で髪が抜けるので、今日は髪を切ってきた。
短くしておくと、落ちた髪の毛の掃除がしやすいらしい。
今日からはパジャマではなく、洋服を着る生活だ。
まだお腹が痛かったり、体はだるかったりするが、それでも家での生活が嬉しい
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
宿泊施設を出てから、駅前の百貨店でかつらを買った。
絶対に髪が抜けるのは分かっているし、家は少し田舎なのでウィッグを売っているようなお店はないので、買うのは今日しかない
少し疲れていたが、入院中に患者さんから教えてもらったお店へ行き、いくつかお試しでかぶって決めた。
人毛が入っていると10万円以上するらしいので、合成繊維のものにした。
かぶっていると少し熱いが、値段は5万円ちょっとと安い。
まだ髪があるので、抜けてから大きさは大丈夫かと質問したところ、6ヶ月以内なら無料で調整をしてくれるそうだ。
まだ髪が抜けるという実感はないが、これで準備は出来た。
退院だ
いや、あまりにも突然ではあるが、退院することになった
周りの人の状況を見ていると、2-3日前に退院を告げられ、ワクワクしながらその日を待つのが通例である。
昨日まで三連休で担当医の回診もなく、退院の “た” の字も聞かされていなかった妻は、今日の回診で聞かされたとしても早くて明日、普通であれば週末だろうと予想していた。
ところがである
妻の顔を見た医師の 「お元気そうで」 という一言から始まり、あれよあれよと言う間に決定したらしい
ものすごく慌ただしいが、事務手続きやら宿泊施設の掃除やらを済ませて帰宅できるようにしなければならない。
(共に闘う夫の携帯電話)