入院中の思い出 scene 10 ~クロカワさん

入院中の思い出

人の名前を覚えるのが苦手な私は、約7カ月間も入院していたにも関わらず、顔と名前が完全に一致する看護師さんは3人しかいません

そのうちの1人はクロカワさんというICUの男性看護師さんです。

クロカワさんには本当にお世話になりましたし、私にとっては頼れる存在、心の支えでした。

10分おき、ひどい時には5分おきくらいに痰の処理をお願いすることがあったんですけど、そんな時も嫌な顔ひとつせず、いつでも快く応じてくれましたし、とにかく明るく元気で気が利く人なんです

眠れない日々を過ごし、睡眠導入剤に頼っていた私ですが、どの薬が効くのか色々と試してもらいましたし、1種類では効かないため2種をカクテルすることも提案してもらいました。

それを投薬するタイミングは何時であり、どの程度の時間をあけるのかなど、毎日少しずつ調整する作業にも根気よく付き合ってくれ、最終的には消灯前の21時に弱めの薬を投与、23時に強い薬を投与するという私にとってベストなスケジュールを見つけてくれた人です

ICUでは意識がもうろうとすることも多かったんですけど、クロカワさんのことだけは顔までもハッキリと覚えています。

その節は大変お世話になりました、心より感謝申し上げますとともに、クロカワさんに幸多からんことを願ってやみません。

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