入院中の思い出 scene 23 ~呼吸困難~

入院中の思い出

気管切開チューブを抜くと話せるようになるのは嬉しかったんですけど、それまで長いことチューブを通して呼吸していたので舌の使い方を忘れてしまったというか、舌に力が入らないというか、とにかくまともに呼吸するのが難しくて苦労しました。

特に体を横たえると顕著で、舌がのどの奥に落ちてくるような感覚があり、鼻呼吸も口呼吸もできなくなってしまいます

横を向いて寝たら少しマシですが、まだ手術の傷が深く残っていて痛みが強く、あお向けにしかなれません

でも、あお向けになると舌がのどに という繰り返しで、それが睡眠を妨げるから眠れない日々が続くという悪循環にもなっていました。

気管切開チューブが入っている間は昼夜を問わず痰が絡んで呼吸困難になり、死ぬかと思ったこともありましたし、軽いトラウマにったりもしましたけど、それが抜けてもまだ苦しい思いをしなければならないのかと、辛く、悲しく、それすらも通り越して怒りすら湧いてきましたよ、あのときは

自分の舌で窒息しそうになって目覚め、恐怖に耐えながら眠れるのを待つ。

もう、あんな経験はまっぴらゴメンです。

あの時ほど手術を後悔したことはありません。

でも、手術しなかったら死んでたでしょうし

やっぱり避けては通れない道だったんでしょうね、きっと

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