破滅の音

私も妻も30代から40代の頃、何かの拍子に背中にピシッという感覚が走り、その後に激痛が襲ってきて呼吸をするのさえ辛くなるようなことが多々ありました

当時はその症状を『ギックリ背中』とか適当に呼んでいましたが、ネットで調べると『筋・筋膜性疼痛症候群』という正式名称はあっても、割と広く一般的に『ギックリ背中』と呼称されているようです。

我が家では、星飛雄馬が最後の一球を投じて左腕が壊滅してまった時のように
「は、破滅の音が

などと互いに言い合っていました。

いえ、実際に音なんか聞こえませんけど比喩っていうやつで

痛い、痛いなんていうものじゃないんですよ、これが。

起きても寝ても、横を向いてもあお向けになっても痛く、本当に自身の呼吸による胸の伸縮でさえ痛みを感じるのですから、もう打つ手などなく、ただ痛みが引くのを待つしかありません

ところが、それは2日も3日も続くことが多く、仕事にも支障が出るので本当に困ったものです。

若かったんでしょうね、それでも行きましたよ、会社に。

周りから不機嫌そうに見られるわ、あまり仕事にならないわで散々でしたけど

50代になると、破滅の音を聞く回数が徐々に減り、60代になった今はほとんど聞かなくなりました。

まあ、この歳になれば破滅の音を聞かなくても体のあちこちが痛くて、調子の良い日なんか年に2、3日くらいしかありませんけどね

とにかく、あの地獄の苦しみは、もう二度と味わいたくないものです、はい。

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