「多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫びいたします。」
以前にもチラッと触れましたが、私は嫌いなんですよね、このセリフ
今まさに世間を騒がせている日野自動車の社長も会見で全く同じセリフを吐いておりました。
『迷惑』とは不快感を覚えるということであって、『心配』とは気づかうということなので、上記セリフを直訳すれば
「不快感を与え、気をつかわせしまったことを 」
という程度の実に軽い謝罪でしかありません。
ところが謝罪会見に追い込まれた企業などがやったことと言えば、その程度ですむ問題じゃない場合が多々あります。
安全基準を無視して検査データを改ざんしたり、社員がお年寄から金をだまし取ったとか、人命や財産に関わる大不祥事だというのに社長たちは判で押したように『ご迷惑とご心配』をと繰り返すだけです
大企業に勤めているのですから謝罪文を書く人だって高学歴で賢いと思うんですけどね。
人命に関わるような不祥事であれば
「醜態を演じてしまい、信頼を失墜させる結果となってしまったことを・・・」
人の財産に関わるようなことであれば
「多大なる損害とご心労をおかけしましたことを・・・」
などとすべきだと思います。
そんなこんなで、腹が立つセリフを聞かされるたびに
「テメーの会社のことなんか心配してねーよ」
とテレビ画面に向かって悪態をついたりしている私です