老医師の憂鬱

今回の病気が発覚する端緒となった兄ちゃん先生は、私のことをとても気にしてくれています。

この病院、そして主治医を紹介してくれたのも兄ちゃん先生で、大学時代の後輩の息子さんなのだそうです。

単なる知人ということではなく、腕も確かだということで自信を持って紹介してくれました

広範囲から患者を受け入れている病院で、とても混んでいるところを無理を言って予約を入れてくれたのも兄ちゃん先生です。

ほぼ間違いなく悪性腫瘍であろうと分かった時、兄ちゃん先生は嘆き悲しみ、心から同情してくれました

それには理由が2つあり、ひとつは普段から親身になっていてくれたこと、もうひとつは長い歯科医人生の中で、これほど重病になった患者はいなかったので初めての経験なのだそうです。

先日も兄ちゃん先生が心配して電話をしてきたと主治医から言われました

正式な病名も分かり、今後の治療方針、予定も決まりましたので、午前中にLINEで報告しておきましたが

きっと私が退院する日まで、兄ちゃん先生の憂鬱は続くのだと思います。

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