老いの認識 其の弐拾肆

『老いの認識』

子供の頃、祖父母や親がテレビを見ながらブツブツ言っているのを見て、なぜテレビに向かって喋るのだろうと不思議でたまりませんでした。

しかし、最近はニュースを見てブツブツ、ドラマでブツブツ、夫婦そろってうるさいったらありゃしません

ニュースで悲惨な事件や事故があると、ため息とともに
「ありゃ~」
とか言いますし、ドラマの主人公の行動によって文句を言ったり安堵したりと、忙しいものでして

それってやっぱり歳を取った証拠なんでしょうかね。

子供の頃は大相撲中継を見ていて取り組みまでの一連の流れと時間がとても長く感じました。

土俵に上がっても手を打ったり腕を開いたり、その後に何度か四股(しこ)を踏んだり、力水を受けたり、塩をまいたりして、やっと仕切りをして睨み合ったかと思えば立ち上がってまた塩をまいたり

子ども心に
「早くやれっ
などと思ったりしたものです。

ところが今はそれを見ていられますし、解説などを聞いていると時間的にも丁度良く感じますもんね。

日本のプロ野球の試合はさすがにダラダラと長く感じますけど、今は開始から終了まで見ることもありませんし、メジャーリーグの方が面白いので、そちらを見ることが多くなりました。

ところがそれを見ていても大谷くんが絶好球を空振りすると
「あっちゃ~
とか声が出ますし、ヒットやホームランを打つと
「よっしゃー
と大声が出たりします。

やっぱり、どう考えても歳を取った証拠でしょうなぁ、これは

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