入院中の思い出 scene 20 ~立ち直り~

入院中の思い出

私、よっぽど動けなくなるのが怖かったんでしょうね

ですからICUで意識が戻ってすぐに体を動かし始めました。

もちろん、体のアチラコチラに管が入れられたり電極を繋げられたりしていましたから動くといっても限定的で、最初は足首の曲げ伸ばしだけしていたような、ボヤッとした記憶があります。

脚が動かせるようになると、あお向けでヒザを立て、そのまま左右に倒して体をひねる動作を加えました

本当はもっと動かして運動不足の解消と、筋力の回復に努めたかったんですけど、腹部にはCVポート造設された胃ろうがあり、胸には心電図やら脈拍、血流などを計測するためのセンサーやら電極が貼り付けられ、腕には何本もの針が刺さって点滴が繋がれている状態でしたから動かすことすらできません

それでも点滴の数が減り、ゆっくりなら動かしても良いとなると、リンパ節を切除した右肩のリハビリのつもりで日に何度も腕の上げ下げを繰り返していました。

お陰で順調に筋力、体力とも回復し、理学療法士さんが
「えっ  脚を上げられるんですか
「う、腕も耳につけられるんですね
などと感心していましたし、歩行訓練で病棟の端まで歩いている姿を見た看護師さんに
「ええっ  歩けるんですか
と、驚かれたりしたものです

手術前、朝から晩まで病棟内をウロウロと歩き回ったり屋上階で運動したりしているのを見た看護師さんが
「偉いですねぇ~」
「でも、そうやって努力すると術後の立ち直りが早いですよ」
と、言っていましたが、事実、その通りとなりました。

こんな時、普段から運動を習慣づけておいて良かったと実感しましたよ、本当に

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