患者仲間の一人が再発してしまった知らせを受けてションボリしたり、彼女のことを思って悲しんでいたりしていた妻だ。
しかし、冗談でも嫌味でもなく、その彼女には
「良かったね」
と言ってあげたい。
もちろん再発などしないに越したことはないに決まっているが、ガンになるのか、ならないのかと問われれば、残念ながらガンになってしまう体であることは証明済みだ。
だからこそ、こまめに検査を受けて異常がないか監視していた訳であり、そのおかげで “超” 早期発見につながり、すぐに治療も開始できる。
発見が遅れて命を落としてしまう人は多い。
それは本人にとって最悪のケースだろうし、家族や友人にとっても最も不幸なことだ。
もし患者仲間に何かあれば、妻の悲しみや心の痛みも千倍、いや、数万倍になってしまうことだろう。
だからこそ早く見つけてもらって良かったねと。
治療を受ければ治せるのだから良かったね。
医学も医療技術も向上した今で良かったね。
辛いだろうけど、頑張ればまた元気になれる環境なんだから本当に良かったね・・・と、心から言ってあげたい。
明日が手術だと聞いている。
とにかく無事に終了し、また患者仲間が集まって楽しい時間を過ごせる日が一日でも早く訪れることを切に願う。
(共に闘う夫)