通院悲喜こもごも 六話目

通院悲喜こもごも

前回書いた病院には二度と行きたくなかったので、違う病院に通うことにしました。

次に選んだのは静かな住宅街の中にある中規模といった程度の病院です。

担当医は、私は心臓に難があるから通院すると言っているのにスポーツジムにある自転車こぎマシーンみたいなものに乗せ、ベダルに負荷をかけて何分もギコギコとこげと言いまして

仕方なく指示に従いましたが、当然のことながら私の心臓は破裂しそうになり

いえ、中年のオッサン(当時)が激しい運動をすれば、普通の人だって心臓はドキドキ、息はハアハアになるに決まってすけどね。

なんだか変わった人というか、妙に自信家でして、
「どんな時も私に連絡すれば大丈夫」
と、名刺の裏に携帯電話番号を書いて渡してくれてみたり、
「この医院は私に任されているので安心して通院してください」
などと言ってみたりする人なんですよね。

ところが、2-3回くらい受診した後、その医師は病院からいなくなっておりました

ああいう性格だと、周りとうまくいくはずありませんよね。

彼は今でもどこかで巨大な風呂敷をおっ広げて患者と接しているんでしょうか

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