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入院中の思い出 scene 9 ~不気味な音

入院中の思い出

ICUで隣の病室から聞こえてくるテレビの音が不気味過ぎて、嫌な気分で過ごしたのを思い出します

カラスの鳴き声、それも
「カーカー」
などという生やさしいものではなく
「グエェー」
という不気味な声

そして、
「ウギャアァーーッ
という女の人の悲鳴

それが毎日、毎日、来る日も来る日も同じ音が聞こえてきていました

同じビデオを何度も繰り返し観ているのかと思いましたが、そんな気味の悪いものを何度も観るはずもないので、もしかすると幻聴なのかと思ったりもしましたが、面会に来てくれた妻がいる時に同じ音が聞こえてきたので確認すると、やはり妻にも同じように聞こえているとのこと。

看護師さんに気味が悪いと伝え、隣室の人にボリュームを下げるように言ってもらいましたが、もしかして耳が遠いお年寄りだったのか、数日後にはまた同じ音が聞こえてきて閉口しました

「いったい何を見てるんでしょうね」
と看護師さんに筆談で聞いても
「さあ~」
という返事。

本当に何度も同じものを繰り返して見ていたのか、今となっては謎のままです。

その隣の人がICUからいなくなると音は消えましたからきっと想像どおりで、お年寄りが何度も同じビデオを見ていたとしか思えませんけどね

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経験に基づく助言

入院中、私は便秘と下痢を繰り返していました。

それというのも処方された酸化マグネシウム(マグミット)の調整に失敗したからです

下痢になると服用を止め、便秘になると量を増やすの繰り返し。

それが失敗の原因だと気づいたのは退院間近になってからのことでして

そこで得られた教訓
『下痢してもマグラックスは止めるべからず』

大腸検査の後で妻が便秘となり、薬を多めに服用して強度の下痢になってしまった際も、辛くても服用を止めず量の調整をすべきであると助言しました。

いえ、分かるんですよ、腹部の痛みを伴う下痢の辛さは

私はそれで何度も同じ過ちを繰り返しましたからね。

偉そうなことを言いつつも、今は微妙に便秘気味だったりする私だったりするんですけど

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足にまつわる話し 十足目

足にまつわる話し

どうも私って右半身が鬼門っぽいです

がんになったのが右顔面、足や腕が痛くなるのも右側、過去には右手親指の付け根の筋がおかしくなって鬼のように痛い注射を打たれましたし、入院中には右足の親指に異変が起こりましたし。

そして今、再び右脚の付け根の筋に痛みがありますし、右太ももの裏側に赤く丸いただれができていて痒くてたまらないことがあります

付け根の痛みに関しては常にというわけではなく、柔軟体操での前屈に支障をきたしているのと、たまに歩いていて違和感を覚えるくらいなものですけど、もう半年くらい続いているんですよね。

太もものただれも数カ月は続いているので皮膚科に行くべきなのかもしれません。

体の右側ばかりが異変の対象になるのは、私の右脳に血管がないことが起因しているんでしょうか

いえ、ちがいますね。

右半身が鬼門だからこそ、右脳の血管が詰まっているんでしょうね、きっと

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秀逸レビュー

原則として毎週金曜の夜にはポタージュを食べ、毎週土曜日の昼にはラーメンを食べ、その夜にはパスタを食べ、日曜日の昼には蕎麦を食べ、夜には蒸し料理や鍋を食べています。

ラーメンや蕎麦はレパートリーに限りがありますが、その他の料理では様々な食材を使って様々な味付けをして食べているので、それなりの智見もあれば知識もあり、それなりに味の評価ができそうなものだと思うんですけど

毎週日曜日を映画の日と定め、2月中旬くらいから欠かさず観ているので総数は50作品くらいになり、今までの人生で観てきた映画も含めればそこそこの数になりますから、それなりの智見もあれば知識もつき、それなりの評価ができそうなものだと思うんですよ

でも、それを文章化したりするのが苦手なんですよね~

子供の頃から感想文なんか大の苦手で、まともに提出したこともなければ高評価を得た記憶もありません。

飲食店の紹介、評価をするサイトや食べ比べのブログ、動画サイトのレビューや通販サイトの商品レビューなどを読んでいると、よくぞここまで詳細に書き、そして自分の思ったことを正確に表現できるものだと感心してしまいます。

単に不満をぶちまけたり、嫌がらせかと思うような文章も散見しますが、キラリと光る秀逸なレビューを書く人がいると、その観察力や洞察力、表現力がうらやましくて仕方のない私です。

もし私にそんな能力があれば、毎週映画を観た後に感想を書いたりできるんですけど

面白かった、まあまあ、つまらなかったの3段階評価くらいしかできない私には到底無理なことですね

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入院中の思い出 scene 8 ~昼夜逆転

入院中の思い出

先にも書きましたようにICUでは様々な管やコードでつながれていたので身動きがとれず、朝から晩まで寝たきりの生活が続いたので昼夜逆転してしまいました。

確かに言われましたよ、昼間に眠ってしまうと夜寝られなくなると

でも、だって、身動きできずに寝たままだと眠くなるのが自然ってもんじゃ、あ~りませんか。

私だって努力しましたよ、眠い目を必死に開けて眠るまい、眠るまいとしましたってば

それでも手術で疲れ切り、傷を癒そうとするため体力が奪われ、おまけに鎮痛剤の成分も相まって並大抵の人では太刀打ちできないほどの強烈な睡魔に襲われるんですってばさ

あまりにも眠れない日が続いたため、睡眠導入剤のお世話になる事になったんですよね。

それは手術が終わった直後の8月末から始まり、11月初旬までの約2カ月も続きました。

よくぞ依存症にならず薬なしで眠れるようになったものだと、今は自分で自分を褒めてやりたい気分です

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同名異質

先月、衣料品店に行って久しぶりに部屋着を新調しました

パンツの左右にポケットがあるのは知っていましたが、右のお尻の部分にもポケットがあるのに気づき、
「こんなところにもポケットがあるね」
と伝えたところ、
「私のにはない
と妻は言います

同じ物の単なるサイズ違いを買ったつもりでしたが、間違ってしまったのかと思ってレシートを確認してみたところ、やはり同じ商品名でサイズ違いが記載されていました。

尻にポケットがあってもなくても困りませんが、エラー商品だったらちょっと面白いと思ってチャットで問い合わせたところ、私が購入したのは『UNISEX(男女兼用)』、妻が購入したのは『WOMAN(レディース)』であることが商品型番から判明し、『WOMAN』にポケットがないのは仕様として正解なのだそうです。

だったら商品名を変えるなり、レシートには別に記載するなりすればいいのに

数日間の着用で問題もなく快適に過ごせているので、今度はネットでもう1セットずつ購入しようと思っていましたが、知らないままだと危なく『UNISEX』のサイズ違いを注文するところだったじゃないですか

それのMサイズだと妻にはオーバーサイズで、ブカブカのものが届いちゃいますもんね。

面白半分、興味本位でしたが、問い合わせてみて本当に良かったと思います

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食器用洗剤で入れ歯洗浄

義歯を使うようになって新たに加わった作業が毎日の洗浄です。

週に何度かは入れ歯洗浄剤を使うようにと補綴の医師から指示がありましたが、それ以外の手入れをどうしたものかと思っていたんですけど

なんか面倒なので、とりあえず食事毎に食器用洗剤とスポンジで洗ったりしておりまして

それもどうかと思い、Google先生に相談してみたところ、なんとそれが大正解でした

私達がお勧めするのは中性洗剤(台所用洗剤)です。
中性洗剤?と思われるかもしれませんが、お箸やスプーン、お茶碗なども口に入るものは全て中性洗剤で洗っていますよね? だから大丈夫なんです。
でもよくすすいでください、食器と一緒です
(出典:西東京中央総合病院

しかしまあ、食器用洗剤って万能ですね。

鏡の拭き掃除にも効果があるようですし、メガネのレンズを洗うのにも適していますし。

もしかして、食器用と銘打たなければ風呂からトイレ、床掃除から窓拭き、汚れた心や過去の汚点まで、何でもかんでもこれ一本でクリアにしてくれるんじゃないでしょうか

それはさておき、恐るべし、食器用洗剤

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一か八か

冬物のパンツがほしくて夏の終わりごろから探していたんですよ。

過去には買いたいと思った時にオフシーズンになっていて、すでに春物が売られたりすることが多かったものですから、今年は早くから物色していたわけです

しかし、夏が終わって秋になっても秋が深まっても、秋が終わって初冬になっても気に入ったものを見つけることができませんでした

そこでネット通販に頼ってみたところ、気になるパンツを見つけたんですけど、まだ1件もレビューが付いておらず、良いのもなんだか粗悪品なんだか判断に困り、買うのを躊躇したりしておりまして。

もう今年は買うのを諦めようかと思っていたところに始まったのがブラックフライデーセールです

ただでさえ安価なものが、さらなるダンピング価格になっていました

それでも買うのをためらっていましたが、妻が
「思い切って買っちゃえば
と、強めにプッシュしてくれたんですよ。

いざとなったら返品すれば良いことですし、一か八かのギャンブル覚悟でポチッとしたのが11月29日。

で、それが今日になって届いたんですけど、試着してみると生地の厚みもサイズも限りなく理想に近いもので大満足でした

安物だけに耐久性がどうなのかという不安もありますが

まあ、何年か履けたら、それでOKということにしましょうかね。

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リップ必須

手術の影響で顔面右側がマヒしているのに加え、上唇の中央を切開したものですから口の右半分は完全に閉じることができません

意識すれば閉じることはできますが、油断すると微妙に開いて呼吸のたびに空気が出入りします。

たぶん、それが原因なのでしょう。

下唇の右側が乾き、激しく荒れてしまうので、リップクリームを欠かすことができないんですよ

なんとなく皮が一枚増えたような感覚になるので、若い頃はリップクリームを塗るのが苦手でした。

しかし、今は得手も苦手もあったもんじゃありません

放って置くと唇はバリバリに乾き、皮がささくれてボロボロになりますからね。

そんなこんなで、今は一日に何度もリップクリームを塗っています。

これは、これからも、ずっと、一生続くのだと思われ

なんかスゲー面倒なんですけど、仕方のないことなんでしょう、きっと

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入院中の思い出 scene 7 ~キーボード打音

入院中の思い出

まだ意識がハッキリせず現実と夢の中を行き来しているころ、病室の片隅からカタカタ、カチャカチャとパソコンのキーボードを打つような音が聞こえていました。

それは1度だけではなく、何度も、何日も続けて聞こえておりまして

幻聴だろうか 病室内にパソコンがあるのだろうか と、おぼろげながら考えたりしていましたが、気管切開術だったため話すこともできず、まだ意識がハッキリしないので筆談することもままならず、疑問に思いつつも看護師さんに訊くことすらできずに何日間か過ごしていました。

やっと意識が戻り、筆談できるようになった頃にはそのことを忘れていたんですけどね 

ベッドの上でのリハビリが始まり、トイレまで歩いて行く訓練に進んだ際、病室を出た通路のすぐ横にパソコンが置かれているのを見て、あれは幻聴ではなかったのだと認識することができました。

仕事で毎日10時間くらいパソコン操作していましたし、手術前も病室で長い時間ノートパソコンでブログ更新したりしていたので、キーボードを打つ禁断症状が現れて幻聴に襲われたのかと思っちゃいましたよ

そうではなかったと分かり、ほっと胸をなでおろしたりしたものです。

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