病室に行ったんですけど・・・
ベッドに母の姿がありません
高熱で意識がもうろうとし、焦点も定まらないはずなのに、どこに行ったのでしょう。
しばらくするとトイレからヨタヨタと歩いてくるではありませんか。
まるで獣のような回復力です
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
卓上カレンダーの毎週金曜日に小さ丸印と8:40というメモが書いてありました。
他の曜日、日付には○○病院とか歯医者などと書いてあるのに金曜日だけは時間の記述しかありません。
今日がその金曜日。
一体なにがあるのか少しドキドキしていたところ、9時に電話が鳴り響きました。
それは母の行きつけの美容室で、予約時間になっても来ないため心配して連絡してくれたとのことです。
確認してみると、毎週金曜日の8:40に予約が入っているそうで。
そう言えば、一人での入浴が困難な母はデイサービスで入浴していたんですけど、その際の洗髪が気に入らないと、美容室で洗髪してもらっていたのでした。
毎週金曜日8:40の謎が解けて気分スッキリです。
救急搬送されて入院している病棟は、あくまでも緊急医療のためにあるので、容態が安定したら転院しなければなりません。
転院先でも長期入院はできないそうで・・・。
今はどこの病院でもそうですが、少し良くなると退院を促されます。
鼻や口からチューブを入れられているなら話は別でしょうけど、点滴も必要なくなり、たまに注射する程度だと退院させられるのだとか。
なぜなら、医療行為の必要性が薄れると、国に請求する医療報酬点数も減ってしまい、簡単に言えば病院が儲からないからなんだそうです。
何ともせちがらい世の中ですが、仕方がないので即入居可能な施設を探すことにしようと思います。
先程も書きましたけど、本当に必要があればの話しですけどね。
実家です。
・・・夫です。
母親は入院中です。
実は今回、受けた第一報は『ハハキトクスグカエレ』
いよいよこの時がきたかと喪服まで用意しました。
急いで来てみると、重篤な状態で救急搬送されたのは確かなようですが、実際には危篤とまではなっていなかったので一安心です
しかし、命に別状はないものの、独り暮らしはもう無理だとドクターストップがかかってしまいましたので、これから急いで空きのある施設探しをしなければなりません。
申し込みをしてある施設が空くのを待っている時間はなくなってしまいました。
年の後半は超多忙な毎日になりそうです
このブログも箇条書きの覚え書きとして活用することになるでしょう。
医療関係のことを扱ったテレビを見た際、手術シーンが映し出されていました。
そこでふと思ったのですが、私は幼いころに 2-3日間の入院をしたことがあるものの記憶などしておらず、物心がついてからは骨折の経験も大病の経験もなく、盲腸すらしっかり残っているので手術の経験もありません。
自分の体にメスが入れられることなど想像すらできない訳でして
さぞかし手術直前は不安だったろう、怖かっただろうと妻に聞くと
「手術の恐怖より絶食の方が辛かった。」
と、涼しい顔で言い、
「とにかく早く手術が終わって何か食べたかった」
・・・とのご意見でした
小心者の私の場合、手術の前日ともなれば絶食じゃなくても食事がのどを通らないと思うんですよ。
やはり女は・・・いえ、妻は強しといったところでしょうか
母親が故郷に帰って来いとも言わず、自分から施設に入ると言ったのは本人がドライな性格だということもありますが、そこには叔母の助言が大きく関わってもいます。
ことあるごとに母親に対して
「子どもたちがこの街に来ても仕事なんかない」
「こんな冬の厳しいところで生活することはない」
「老々介護など悲惨きわまりないから子どもたちの手を焼かせるな」
「我々世代は年金が充実しているのだから世話にならなくても生きていける」
などと言い含めていてくれたんですよね。
それで母親もそれはそうだと納得し、長年住み慣れた街を出て私達の住む街で入居できる施設を探してほしいと言っていると思われ・・・
そう仕向けてくれた叔母には感謝しなければならないでしょう
そんな叔母だけに、やっぱり放ってはおけないんですよね
昨日の記事で妻も書いていますが、その日の昼は桜の樹の下でジンギスカンを食べてきました
我家の場合は二人だけでの食事なのであらかじめ焼いてから持って行きますけど、北海道では花見をしながらジンギスカンをジュ~ジュ~焼いて食べるのは常識でして。
海水浴でもテントを張って酒を飲みながらジンギスカンを焼き、花火なんぞしながら夜遅くまで騒ぎ、そのままテントで眠って朝から泳ぎ、夕方になって家路につくというのが若者の典型的な夏なんですよね
春には花見とBBQ、夏には海水浴とキャンプとBBQを一度に楽しむなんて何たる贅沢かと他の都府県の人には羨ましがられます。
もちろん、夏の海は日帰りで海水浴をする人もたくさんいますし、前日に飲み過ぎて海岸に打ち上げられたアザラシの死骸のようになっている若者も大勢いますけど
まあ、それぞれに春や短い夏を思いっきり楽しんでいるって感じでしょうか
妻の通院に付き合って札幌の地下鉄に乗っていた時、向かいの席に赤ちゃんを抱いたママさんが座っていました。
その赤ちゃん、パパさんが外国人だと思われ、とっても色が白くて目がパッチリとした実に可愛らしい顔をしているのですが・・・
それがクセなのか、機嫌が悪いのか、赤ちゃんはずっと眉間にシワを寄せ、しかめっ面をしておりまして
そんなに険しい顔をしてほしくないママさんが眉間を指でコシコシこすったり、人差し指と中指を当ててニョっと開いたりしてシワを伸ばしている姿が微笑ましく、妻と二人で笑いながら見ていました
実は私も考え事をする時、眉間に深いシワが寄ってしまうんですよね。
そんなこんなで、今は妻が私の眉間をコシコシしたりニョっとしたりしています