列車の中にいる。
午前中に荷造りをして部屋の掃除、宅配便の発送、宿泊施設の明け渡し。
駅に直結している百貨店で買い物と昼食の調達をして列車にのりこむ。
平日なのに自由席の乗車率は 100%だ
並んで座ることができたので、早々に食事をして一息ついたところである。
あとは寝たりボ〜っとしたりしていれば列車が我が町まで運んでくれる。
(共に闘う夫の携帯電話)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
退院だ
いや、あまりにも突然ではあるが、退院することになった
周りの人の状況を見ていると、2-3日前に退院を告げられ、ワクワクしながらその日を待つのが通例である。
昨日まで三連休で担当医の回診もなく、退院の “た” の字も聞かされていなかった妻は、今日の回診で聞かされたとしても早くて明日、普通であれば週末だろうと予想していた。
ところがである
妻の顔を見た医師の 「お元気そうで」 という一言から始まり、あれよあれよと言う間に決定したらしい
ものすごく慌ただしいが、事務手続きやら宿泊施設の掃除やらを済ませて帰宅できるようにしなければならない。
(共に闘う夫の携帯電話)
午前中、妻から e-mail が届き、食欲がないからサンドイッチなど軽めのものが食べたいと書いてあった。
これは一大事!強い副作用が始まったのか!?
慌てて買い物をして病室に行くと、思いのほか元気そうでニコニコしながらベッドに腰かけている
昼になると大きなサンドイッチのほかに、もう一種類のパンまでたいらげてしまった
・・・どうやら食欲不振は気のせいだったらしい。
多少は体がだるかったりフラフラするような感じはあるようだが、その程度であれば喜ぶべき軽さだ。
このままで明日も推移するようであれば、今後の治療も大きなストレスを感じることなく進められるだろう
(共に闘う夫の携帯電話)