内容 | 保険金額 | 保険外金額 |
---|---|---|
初・再診料 | 700 | — |
計 | 700 | — |
患者負担額a(30%) | 210 | — |
薬剤費用 | — | — |
計 | — | — |
患者負担額b(30%) | — | — |
合計 | 210 | — |
総合計 | 210 |
費用の累計金額 : 29130円
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
医師の見立てによると妻の病期は Ib か Ic といったところ。
子宮体がんの病期(ステージ)は以下の通り。
0期 | 子宮内膜に正常の細胞とは異なった顔つきの異型細胞といわれる細胞が増えている状態で、前がん状態。(子宮内膜異型増殖症) |
Ia期 | 子宮体部の内膜にがんがとどまっている状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ib期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2以内の状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ic期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2を超える状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
IIa期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっているが、頚部の浸潤は粘膜内である状態。 |
IIb期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっていて、頚部の浸潤は粘膜を超えている状態。 |
IIIa期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまでは拡がっていない状態で、がんが子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に転移しているもの、あるいは腹水の中にがん細胞の認められる状態。 |
IIIb期 | がんは子宮外まで拡がっていて腟壁に転移を認める場合。 |
IIIc期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまで拡がっていない状態で、骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの、もしくは、基靭帯(きじんたい)に浸潤を認めるもの。 |
IVa期 | がんが膀胱、あるいは腸の内腔に浸潤しているが、浸潤は粘膜までの状態。 |
IVb期 | がんが骨盤を越え遠隔臓器転移を認めるもの、あるいは腹腔内や鼠径部(そけいぶ:足のつけ根)のリンパ節に転移を認める場合。 |
Ib でも Ic でも初期段階には違いない。
以前に調べておいた5年生存率だと 75~95%ということになる。
ちょっと安心したが、子宮体がんである事実には変わらない
こうなったら少しでも軽い段階の Ib であってほしいと欲が出てしまう。
(共に闘う夫)
妻が子宮体がんであることは間違いないが、問題はどれだけ進行しているかである。
気分はドヨ~ンと暗くなってしまうが、冷静に考えれば考えるほど何かがおかしい
妻の不正出血は一年以上も続いており、それが病気によるものであるとするならば、自覚症状が出てから一年以上は経過しているということであり、もの凄く進行してしまっているのではないかと不安がつのる。
しかし、どこからどう見てもツヤツヤと血色の良い顔をしており、とてもじゃないが病人とは思えない。
腹筋、腕立て伏せを軽々とこなし、毎朝30分以上の散歩をしてガシガシと自転車に乗って買い物までしている。
本当に妻の体内にがん細胞が増殖しているのだろうか
医者が言うのだから子宮体がんに違いないのだろうが、きっと初期段階であるに違いない。
と、できるだけポジティブ思考で明日の結果を聞きに行くことにする。
(共に闘う夫)
いよいよ明日は病院へ行って結果を聞くことになっている。
と言っても、最初の粘膜検査で”子宮体がん”と言われている
そういえば、今は”がん”ということを本人にサラッと言うようだ。
十数年前、母や父が胃がんになった時は、本人には知らせず、家族だけが知っていた。
胃潰瘍と嘘を付き通したが、本人は疑うし家族は大変だった
当時、自分が”がん”になったら、知りたいかどうかを夫や兄弟と話したことがあり、私は知りたい派だった。
時代は代わり、今は本人に言うことが当たり前になっているようだ。
もう私自身は知っているが、それでも明日は、夫も一緒に病院へ行ってもらって結果を聞くつもりだ。
妻の不正出血が一年以上も続いていたことが。
気にしつつも妻が病院に行かなかったことが。
いや、病院に行くように私がきつく言わなかったことが。
嫌がろうと無理に病院に連れて行かなかったことが。
・・・すべてのことが後悔となる
いくら後悔しても仕方がない。
結果を厳粛に受け止めるだけだ
(共に闘う夫)
ネットで色々と検索してみた。
子宮体がんは、50歳以上の人が多いとか、肥満・糖尿病・高血圧の人がなりやすいなど、どれも当てはまらないことばかりだ
唯一、当てはまるのは出産経験がないということ。
治療は、まずは手術するしかないようだ。
ただ、手術でしっかり取れたら治癒率は高そう。
やっぱり不正出血があったら早めに診察を受けること、となっている。
どの程度までほっておいても、大丈夫なんだろうか?
いや、ほっておいて大丈夫な訳はない・・・・。
今は不正出血があるだけで、どこも痛くないし、体はなんともない。
だから、末期ということはないよね?
ネットで調べてみても、自分の症状が分からない限り、参考になるようで、ならないものが多かった。
それでも何か自分にとって都合の良いことはないだろうかと、検索してしまう。
妻は自分が長く生きられないと錯覚してしまったようです
地元の祭りに行きたがるのも
「今年が最後かも知れない」
という意識からです
声を震わせて
「4段階目っていうことは 5年生存率は 5%なの」
と訴えてきます
一般的に 『5年生存率』 とは 「がんの治療開始から 5年後に、生存している人の割合」 とされ、平たく言えば 「5年後に生きていた人の割合」 と解釈できます。
そして、ネットで検索すると確かに辛い情報に行き当たります。
適切な治療を行った場合、子宮体がん患者の5年生存率は次の通りです
第1期 75~95%
第2期 50%
第3期 30%
第4期 5%未満□□□ 追記 □□□
その後、96年現在の新しい情報を入手
妻もこれと同じ情報を見てしまったのでしょう。
私もこれを見たときには目の前が暗くなりました
しかし、冷静に考えると妻が医師から告げられたのは 『細胞診検査結果』 で 5段階中の 4段階目ということであり、今はどの病期(ステージ)であるかの検査待ち状態にある訳です。
気が動転していることと、似たような用語でややこしいのが原因で混乱しています。
妻には極めて冷静かつ論理的に説明しましたが、実は自分自身にも言い聞かせていたりする私です
(共に闘う夫)