実は、大人になっても粉薬が苦手だった。
胃薬も風邪薬など、市販の薬はすべて錠剤を服用していた。
風邪くらいで病院へ行くことはなかったが、結婚をして数年経った時に、夫婦でひどい風邪をひいてしまい、仕方なく病院へ行った。
そうしたら、なんと薬は粉薬
そうだ、そうだとオブラートを出してきたら、何年前に買ったのか分からない古いものだった
腐るものじゃないから平気かなぁと思ったが、一応オブラートなしで飲んでみた。
案の定、ケホケホと咳き込んでしまい、上手く飲めない
私は、口を開けて上向き、薬を放り込んでいるので、喉に薬が直接届いているため、咳き込んでしまうらしい。
その様子を夫はジッと見て、正しい粉薬の飲み方を教えてくれた。
「そんなに上を向かなくてもいいし、舌の上にそっと薬を置いて、あとは水で流しこむ。」
え~、そうなんだ
それ以来、なんとかオブラートなしでも粉薬を飲めるようになった。
今は漢方の薬を飲んでいるが、夫は「粉薬を飲めるようになって良かったね。」とニヤニヤして見ている