今日で夫の入院は、200日となりました。
こんなに長くなるとは予想もしていなかったですし、夫自身も思っていなかったでしょう。
今年は200日間、離れて暮らしていたんですね
ただもうすぐ退院をするので、今はそれが待ち遠しく、楽しみで仕方がありません。
年が明けたらまた入院をしますが、年末年始は自宅でゆっくりさせてあげたいです
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
月めくりのカレンダーは、いつも電器屋さんから貰ったものを使っています。
このカレンダーは写真やイラストはないのですが、数字は大きく、メモを書くスペースもあってとても使いやすいです。
電化製品を購入した年は、絶対にもらえるだろうと思ってカレンダーは買わずに届けてもらえるのを待ちますが、今年は何も買っていません
でも来年のカレンダーを貰えました
昨夜、郵便受けに丸めたカレンダーが押し込まれていました
実は、自分たちが使いやすいだけでなく、お隣から来るソラくんがカレンダーで遊ぶのを気に入り、終わった月も捨てずに取っておいてと頼まれているんです。
来年も同じデザインのものが使えることになり、 良かったです
今日も雪が降り続き、外は真っ白なままです。
予報では1週間先まで雪が降り続くようなのでブラックではなくホワイトなクリスマスになるかも知れません。
ホワイトだ、クリスマスだと言っても私は病室のベッドの上
ここは妻と一緒に暮らす街とは違います。
あっちの天気はどうなのか、雪は積もっているのか、クリスマス当日はどうなのか。
やっぱり早く帰りたかったです
一時退院が6日間しか許されないなんて。
聖なる夜に二人バラバラだなんて。
結婚念日に一緒いられないなんて。
鬼〜 、畜生〜
、悪魔〜
この恨みは一生忘れませんからね
以前はテレビを点けて消すくらいはしていましたが、BDレコーダーの操作はすべて夫にやってもらっていました。
入院前と一時退院の際に操作を教えてもらったので、今はほとんどのことが出来るようになりました
1人でもテレビはオンタイムで観ることは少ないため、録画をして手の空いている時間や食事をしながら視聴し、見終わったら削除をします。
そのため1週間に一度、録画予約をする時間を取っています。
夫が退院をしてから2人で観ようと思っている番組は観ないで残しているのですが、それが増えてきました
これから年末の特番があるので、まだ未視聴のものは増えていくでしょう。
早く退院をして2人でのんびり観たいです
昨日から食事毎に出されていたメイバランスがイノラスに変わり、今日までの2日間は以下のメニューを摂取しています。
栄養剤 150mL
おかゆ 180g
イノラス 187.5mL
おかゆを食べる際の神経系の痛みレベルは昨日の朝の6から3に、イノラスを飲む際のレベルは8から7に下がって少しずつ楽になってきました
それは12日から飲んでいる鎮痛剤が効いてきているからなのか、痛みをこらえて訓練した成果なのかは不明ですが、楽に飲み込めるのは実に嬉しいことです
この調子なら細かく切った食材などが食べられる日も近いかも知れません。
これからも訓練に精進し、普通食が食べられるようになるまで頑張ります
隣の爺さん、色々な意味で面白いです
運動機能訓練の理学療法士さんが制止しているというのに、自分はいつもやっていると200回のクワットを見せつけておきながら、リハビリで病棟の廊下を一回りしただけで太ももが痛いとか言って歩くのを止めてしまいました。
爺さんに付いている学生さんにもスクワットを200回を1日に7セットやっていると自慢していましたが、実はヒザを軽く曲げてピョコピョコとした感じの動きなので効果は薄いものと思われます
その学生さんとはあまり会話が弾まないのですが、爺さんは何かを思いついたように茨城県に関するクイズを出すと言い出しました。
茨城県で有名な特産物を3つ挙げよというクイズでしたが知識に乏しい学生さんには答えられず、爺さんが
「じゃあ、教えるね、正解は 」
と言いましたが、そこで長い長い無言の時間がながれ、
「ん〜なんだったかなっ〜」
と、答えが一つもでてきません
聞いていた私はベッドから転げ落ちそうになりましたよ。
さらにその学生さんにマンガ『美味しんぼ』が実話だと教えて歓心を買っていましたが、美味しんぼは実話ではなく一部のエピソードに実在する飲食店、実在する人物が描かれているだけです。
それに加え、登場人物の海原雄山のモデルが芸術家で美食家だった北大路魯山人であることなどから、爺さんの頭の中では美味しんぼのすべてが実話だと思い込んでいるのかも知れません
あと、手が滑って私がなにかを床に落とすと、爺さんは自分が落としたと思ってベッドの下などを見て、
「ないなぁ」
「どこにいったんだろうなぁ」
と探し始めます
耳が遠いので
「違いますよ、私ですよ」
と言っても聞こえませんし、各ベッドを遮っているカーテンを開けてまで伝えることでもないので、爺さんが探すのを諦めるまで心の中で
「爺さん、ごめんね、俺なの」
と、心の中で謝罪しつつも
「オモロいなぁ」
などと、思ってしまっている私です。
自分で栄養剤を補給するようになって数日、今度は看護師さんからドサッと薬を渡され、自己管理せよと言い渡されました
はい、それくらいできますよ。
家でも6錠の薬くらいまでは自己管理してましたから
倍以上もある15錠ですが、なんとかできるでしょ、きっと。
栄養補給も自力で、胃ろう洗浄も、胃ろう保護も自力でやるようになり、今度は薬の管理です。
そのうち採血も自力でできるようになるんじゃないでしょうか
今日は4時半に目が覚め、あと30分もすれば院内Wi-Fiが使えるようになると思ったので、そのまま起きていたら隣のベッドの爺さんも目を覚まし、ベッドの上でモゾモゾ動いたりブツブツと独り言を喋っていたかと思うと斜め向かいの人も目を覚ましてトイレ行き、戻ってきた後はベッド上でモゾモゾと動いて独り言を喋っておりました。
まあ、私もベッドの上でスマホをしたりパソコンをしたりとモゾモゾしていたわけですから、3人それぞれモゾモゾしていたことになります
今日は日曜日で勤め人なら休日の朝の寝坊を享受し、惰眠をむさぼるところでしょうが、我々爺さん組は早朝に目が覚めてモゾモゾと起きたりするものなのです
あの若かりし頃が懐かしいです。
土曜の夜は朝まで飲み明かしたり、テレビを見ながら深夜どころか朝方まで起きていていて昼まで寝ていたりしました。
今はもう、あんなことはできないでしょうね。