通院で病院内を歩いていると異常に視線を感じてしまいます。
いえ、私は自意識過剰でもないはずですし、ナルシストでもありません。
でも、明らかに多くの人が私を見るんですよ
まるで知り合いにでも会ったように、はっとした顔で私を見る人の多いこと。
手術でズタボロになった右顔面はマスクをしていると人目にはつきませんし、垂れ下がった右目もメガネをしていると気が付かれません
それなのに、どうして人は私を見るのでしょう
子供の頃はデビューしたての早見優(知らない良い子はGoogle先生に訊いてみよう)に似ていると言われましたが、今はどんな芸能人にも似ていませんから人目を引く要素などないはずです。
ああ、それなのに、それなのに、なぜ、どうして人は私を見るのでしょう
若気のいたりが満開の頃ならば
「何見とんねん、こらっ 」
と、誰彼かまわず丁寧かつ優しく聞いて回ったでしょうが、すっかり小心者になってしまった今の私は
「えっ なにっ ど、どうしてっ 」
と、うろたえるばかりです
も、もしかして、『この顔にピンときたら110番』の指名手配犯の誰かに似てたりするんでしょうか
だとしたら頻繁に職質されるはずですが、そんな経験は若い頃に一度しかありません。
なぜ人が私を見るのか
この謎も迷宮入り確定案件ですかね。