2008年まで暮らしていた大阪の暑さと言ったら、それはそれはもう
大阪本社への転勤を命じされたのは 1994年 10月。
季節は秋でしたが北海道から移り住んだ私達夫婦にとってはまだまだ暑く、毎日のようにエアコンのお世話になっていました。
翌年、不快な梅雨から本格的な夏へと季節は移り、始まったのです、あの地獄が
外気温は体温より暑く、湿気が多いため日陰も暑く、夜になっても気温は下がらず眠ることすらできません。
何の知識もなく、安さにつられて購入したエアコンは熱くなった西側の壁を冷やすほどの能力を持たず
日に日に食欲は失せ、睡眠不足と相まって体力を失い、フラフラになって会社に行ったものです。
私に転勤を命じた上司から
「大阪での暮らしはどない 」
と聞かれ、正直に
「人間の住むところじゃありませんねぇ」
と答えたところ、
「失礼なこと言うな 住んどるワシらは人間じゃっ 」
と叱られてしまいまして
その地獄のような暑さを克服すべく、窓という窓を『すだれ』や『よしず』で覆い、鳥かごで暮らしているような雰囲気の中、薄暗い部屋でジッと耐えていましたが、やはり暑さを克服することはできませんでした。
それでも体が慣れたのか、食生活のおかげなのか何年かすると夏バテの食欲不振はなくなりましたけど。
もし、それがなければ今ごろ生きていなかったかも知れませんよ、私たち