火事になってしまった店の一番奥には小さな個室がありました。
そこは 6人くらいが使う程度の広さだったと思いますが、そこに最低でも飲み仲間の 8人、さらに女子社員も加わって 10人以上が詰め込まれ、酸欠になりそうになりながら飲み食いすることもしばしばで
部屋の奥に座ろうものならトイレに立つのも一苦労、人の背中をまたぐようにして出なければならないんですよ
それほど当時は忙しい店で、店内はいつも酔客でいっぱいでした。
ある日、予約なしに店に行ったところ、満席だったので帰ろうとするとママが二階を使えと言います
二階はマスターとママが暮らす住居なのですが、その部屋に案内されて生活感漂う居間のテーブルで飲み食いしたんですよね。
今回の火事は、その居間の床下で発生した漏電が発火源だと聞いています
あの楽しかった光景と、火災現場となってしまった部屋が同じ場所だとは、どうしても想像することができません