2012年にノーベル賞を受賞した京都大学の山中伸弥氏が初めて製作に成功したiPS細胞に由来する研究が世界各国で進んだことと、遺伝子治療の発達でガン細胞を撃退する免疫治療の技術が急速に進んでいる。
2030年までには認可される治療法や新薬が続々と登場する可能性も高そうだとマスコミが伝える機会も増えてきた。
そこでふと不安が胸をよぎる
名称が似ているため、雑誌広告やネットでよく見かける免疫療法に走ってしまう人が増えてしまわないだろうか
免疫治療と免疫療法で似ているのは名称だけであって、根本的に全く違うものである。
言い方は悪いが、すでに手を尽くしてしまったが効果が得られず、余命を知らされている人が最後に免疫療法に頼るのならとやかく言う必要はないとは思う。
しかし、乳房切除や子宮摘出を敬遠するがゆえに手術を拒み、免疫療法に走ってしまう人が増えやしないだろうか
これまでの研究では、残念ながらほとんどの免疫療法では有効性(治療効果)が認められていません。
結果、化学療法を受けようとしても時すでに遅しで手の施しようがない状態になりはしないか
マスコミも免疫治療と免疫療法の違いを正確に理解した上で、正しい情報を提供するように心がけてほしいと心から願う。