先日、シャワーを浴びた際にシャンプーなどが備え付けられていなかったと書きましたけど
実は私が見落としていただけでした
いえ、ちがうんですよ。
シャワーは入り口が一箇所ですが、中で左右に別れて二人同時に入れるようになっています。
私は左側を使ったんですけど、シャンプーなどは右側の隅っこに置かれておりまして
誰が見つけられるんだっちゅーの
どこのメーカーかも分からない備え付けより、自分で用意したシャンプーの方が安心ですけどね。
まあ、NANOXで頭や体を洗った私が言うのもなんですけど
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
先日、シャワーを浴びた際にシャンプーなどが備え付けられていなかったと書きましたけど
実は私が見落としていただけでした
いえ、ちがうんですよ。
シャワーは入り口が一箇所ですが、中で左右に別れて二人同時に入れるようになっています。
私は左側を使ったんですけど、シャンプーなどは右側の隅っこに置かれておりまして
誰が見つけられるんだっちゅーの
どこのメーカーかも分からない備え付けより、自分で用意したシャンプーの方が安心ですけどね。
まあ、NANOXで頭や体を洗った私が言うのもなんですけど
看護師さんに
「鎮痛剤はまだ効いていますか 」
と聞かれました。
人によっては短期間に耐性ができて薬が効きにくくなるのだそうです。
私の体にはそのような機能は備わっていないらしく、今でも薬を飲めば痛みが和らぎます。
変な耐性なんか無いほうがイイですね
でも、物音に慣れるという耐性は備わってほしいなぁ、と
CT検査は昼ギリギリに終了したので、何とか定時に食事をすることができました
事前に造影剤のルートキープで血管に針を入れておくのですが、それをしに来た看護師さんが実にアレで
針を刺す前に自分の姿勢を整えるのにえらく時間がかかり、針を刺そうとしては止め、刺そうとしては止めを繰り返しているうちに鼻息まで荒くなってきました。
その緊張感がこちらにもビンビン伝わってきまして。
「だ、大丈夫ですか 」
「大丈夫です いきますっ 」
と刺したものの、目標としていた場所とは違ったようで針をグリグリ動かします。
「いてててっ」
「痛いですか ごめんなさい、もう少しです」
などと言いながら、かなり長いこと針を動かしていました
CTから帰ってきて針を抜いてもらうと、その箇所がぷっくりとはれていたんですよ、まったく
その看護師、午後から隣の爺さんの血管注射をしに来たんですけど、状況は同じようなもので。
隣のベッドから爺さんのうめき声が聞こえてきます。
「ううぅ、ううっ」
「痛いですか 」
「うがぁーーっ 」
「ごめんなさい、ごめんなさい、一度抜きますね」
「うおぉぉ、がぁあっ 」
「ああ、はれちゃった 」
・・・
はれちゃったじゃねぇってば。
看護師は悪びれもせず、
「てへっ」
と笑い声まで聞こえてきます。
「はれちゃったから、一度休憩して、また後できますね」
「あ゛あ゛ぁ 」
地獄です、悪夢です
もし採血があっても、私は彼女がするのを断固拒否させていただきますです。
兄ちゃん先生に口腔外科に行くよう言われ、検査結果が思わしくなく、検査入院となっている今です
最初は歯ぐきの痛みが治まらないことへの不安。
次は検査結果を知らされるまで、自分に何が起こっているのかという不安。
がんだったらどうしようという不安。
今は99%がんであろうと腹をくくっております
リンパ転移していないかという不安。(すでに解消)
他の臓器に転移していないかという不安。
そして採取した組織では、まだ腫瘍の種類が解っていないことの不安。
で、次に思うのは手術への不安。
術中に停電になって急に手元が暗くなり、執刀医がいらん所をサクッと切ったら
大きな地震が発生し、執刀医の手元が狂って変な所をサクッと切ったら
海外ドラマの医療物を数多く見ているので様々なシチュエーションが頭をよぎります
手術が無事終わっても残されたリハビリへの不安。
どれくらい痛いのか、どれくらいで口から食事をすることができるのか
次から次に新しい不安が出てきますが、さんざん考えた挙げ句に
「なるようになるか」
ってなるんすよね
だったら最初っから心配するなってぇの
診察をしてもらっての、まずは吉報。
首のエコー検査の結果、リンパ転移は見られないとのことです
いやぁ〜、気が楽になりましたよ
今週末の胃カメラで何もなければ転移は無しってことになります。
凶報としては、腫瘍の正体がまだ不明なのだそうでして
組織を摂取した際、主治医が一般的な扁平上皮癌とは違うと感じたそうですが
現段階においてもまだ検体は調べられており、やはり一般的なものではないので特殊な染色をしてさらなる追加検査が必要なのだそうです。
・・・
怖いですね、怖いですね、怖いですね〜
普通の悪性腫瘍と違って弱々な奴だととっても嬉しいんですけど
そして、これも吉報ですが、組織検査の結果が出ても出なくても来週には一時帰宅できるとのことでした
この部屋のわたし以外は言語不明瞭な人ばかりなんですけど
看護師さんとかリハビリ担当の理学療法士さんってすごいです
私には彼らが何を言っているのかまったく聞き取れませんが、スタッフの方々は普通に会話しています。
それも割と長文を話しても会話が成立しているんですよ。
そのヒアリング能力には脱帽です
私も術後は言語不明瞭になるんでしょうか
それがどれくらい続くのか分かりませんけど、しっかり話せるようになるまで妻との会話はチャットになるんでしょうかね。
先ほど歯磨きしていると、子供のようなうがいをする患者さんが隣に来ました。
いつもの通り水をジャーっと出して歯みがきを始めます
そして磨き終わったので
「さて、いつものアレだな」
と身構えていたんですよ。
ところが、ノドをガラガラする前、頬を膨らませたりすぼめたりしながら口の中をブクブクするうがい。
なんと彼は口に水を含んだかと思うと、頭を左右にブルブルっと振るではありませんか
おいっ やめろよ、口の中の泡、全部吹いちまったじゃねーかよ
こらえきれずに笑っちゃいましたよ、私
そんなうがいをする人を見たのは生まれて初めてです。
しかし彼は、笑っている私を不思議そうな顔をして、ただ見つめているのでありました