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頭以外

母は耳も遠くなく、口も達者で目は私たち夫婦よりも良く見えるようです。

病院の窓から外を眺め、遠くにある看板を見て
「ああ、あそこにホームセンターがあるんだね」
とか
「あそこの山の上の黄色く見えるものは何
などと言いまして。

遠くの看板の字も読め、山の芝生がまだ完全に緑になっていないのも見えてるんですよね。

私達夫婦はメガネに頼っていますがけど

母は裸眼なんですよ、裸眼

首から上、頭以外は何も問題がないようでございます

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母に関するetc. 17

『母に関するetc.』一覧

  • 14時前に病室訪問。
  • 麻酔科の先生は手が離せなかったらしく、約1時間遅れで面談開始。
  • 母は持病があるものの麻酔、手術に問題はないだろうとの見解。
  • 明日の午後、背中から管を入れて局所麻酔し、その後に全身麻酔。
  • その管は術後も抜かず、鎮痛剤を入れるのに使うらしい。
  • その他、麻酔をすることによるリスクなどの説明を受けて同意書にサイン。
  • その後、リハビリ担当のシュッとしたお兄ちゃんが挨拶に。
  • 最も重要なのはリハビリで、とにかく体を動かすようにと指導を受ける。
  • 明日の手術は13時くらいかららしいので、午前中から病院に行くべきだと思われる。

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縮小手術

夕方に外科医から母の詳しい病状と手術に関して説明を受けました。

現在のがん細胞の増殖度合いから予想すると、約8年程度かけて今に至ったのではないかと。

やはり、かなり前からがんを発症していたんですね

今回の手術は母が高齢ということと、心臓に持病を抱えていることから根治を目標とする手術ではなく、転移の可能性があるもののリンパ節まで除去しない縮小手術をしてもらうことにしました。

それだと開腹ではなく内視鏡での手術で済み、時間も短く、回復も早いらしいんですよね

もしかすると、がん細胞が体内に残ってしまうかも知れませんが、また今のような状態になるには 5~10年はかかるだろうということで、母は 93~98歳になる頃と予想されます。

まあ、そこまで生きれば、再発しようと転移しようと、なんと言いますか、とにかく、アレな訳でして

そんなこんなで負担の軽い縮小手術でお願いいたしましたです、はい

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出血度合い

母は運が良かったのか悪かったのか、今回は出血があったから貧血になって失神して検査、がん発見に至りました。

つまり、出血もなくがん細胞が増殖し続けたなら発見はもっと遅れていたことになります

出血もなく痛みも痒みも感じないまま暮らしていたら末期の手遅れ状態になっていたことでしょう。

しかし、ちょっと疑問に思うことがありまして

医者は横行結腸がんのステージ2だろうという見立てですが、ステージ2で輸血が必要なほど出血するでしょうか

経験則で広さより深さ、転移の度合いでステージが決定すると理解してはいるんですけど。

それにしても、あれだけの出血量でステージ2・・・ホントなんですかね

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母に関するetc. 16

『母に関するetc.』一覧

  • 16:00に病院着。
  • 午前中に外科病棟に移った母を見舞う。
  • ほどなくして担当の看護師さんから入院計画書を渡されて説明を受けて同意。

  • 16:30くらいに執刀医から手術および輸血に関する説明を受けて同意。

  • 明日は14:00から麻酔科の説明を聞く予定。

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せん妄

入院した途端にボケ度が格段にアップしてツッコミ所が満載の母ですが

そういう状態を『せん妄』と呼ぶのだと、ネットで調べた妻が教えてくれました。

引っ越しや入院など環境が激変した際に発症することがあり、多くは老人に見られる症状なのだそうです。

せん妄状態の人は何かに集中することができず、新しい情報が処理できないため最近の出来事を思い出せなくならしく

そのため、自分の周りで何が起こっているのか理解できなかったり、現在の時刻や場所が突然分からなくなる見当識障害と呼ばれる状態になるのだとか。

思い当たるフシだらけです

母は今日が何日なのか、何曜日なのか、この病院は何という病院なのか、しまいには、ここは本当に病院なのかと何度も何度も聞いてきますし、自分がガンになったという状況も理解できずにいる状態が続いておりまして。

そんな症状は一生モノではないらしく、通常は回復可能らしいんですけど

母の場合は元々がボケボケなので、どうなることでしょうね

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お届け物ラッシュ

母の手術の日程が決まったので、施設に連絡したんですけど

一通りの話が終わると、この数日間で通販の品物が4点ほど届いている言われまして

退院までには時間を要するので
「食べられるものなら食べちゃってください」
と伝えると、
「いえ、それがすべて美容関係のものなんです」
ですって

私達夫婦がまだ把握できていない定期購入品があるんでしょうか

母はどこまでおしゃれ番長なんでしょう

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母に関するetc. 15

『母に関するetc.』一覧

  • 14時過ぎ病室訪問。
  • ペットボトルのお茶やら何やらを補充。
  • 母の希望により5月分のカレンダー補充。
  • 本人にも医師から手術日程の知らせがあったとのこと。
  • 適当な会話をして15時過ぎに帰宅。

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母に関するetc. 14

『母に関するetc.』一覧

  • 14:00くらいに病室訪問。
  • 母のボケボケ度合いがまた進み、小一時間のうちに今日は何日か、何曜日かという質問を 10回くらい受ける。
  • ペットボトルのお茶、ポカリスエットなどを補充。
  • 洗濯物を受けて取って帰宅。
  • 17:00くらいに病院から電話があり、以下のことを伝えられる。
  • 22~23日 外科病棟に移動。
  • 24日(水)手術。
  • 19:30くらいに別の人から電話があり、上記と同様のことを伝えられたのは、院内での意思疎通、連絡が円滑ではないためか。

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六人目

今回、母がガンだと分かったんですけど。

実は身内がガンになるのは六人目なんですよね。

発症順に

  1. 妻の母
  2. 私の父
  3. 妻の父
  4. 妻の兄
  5. 私の母

・・・

これはもう、国民病だから仕方のないことなのかも知れません。

しかし、いくら一生涯だと二人に一人がガンになる時代とはいえ、恐ろしさすら覚えてしまいます

この調子だと、次は私の番かもとか思っちゃいますね

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