妻の頭髪の脱毛は続いている。
頭皮がヒリヒリ、チクチクと痛いらしい。
それは抗がん剤が活動しているからなのか、その結果で毛根がダメージを受けているからなのか。
(共に闘う夫)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
妻の頭髪の脱毛は続いている。
頭皮がヒリヒリ、チクチクと痛いらしい。
それは抗がん剤が活動しているからなのか、その結果で毛根がダメージを受けているからなのか。
(共に闘う夫)
入浴していた妻が目にいっぱいの涙をためて浴室から出てきた
とうとう頭髪の脱毛が始まってしまったのである
覚悟はできていたはずだ。
頭では分かっていたはずである。
覚悟はできていても、分かってはいても実際に髪が大量に抜け始めるとショックは大きいらしい。
髪に指を入れると尋常ではない本数の毛が絡みついて抜けてくる。
やはりショックだろう。
妻に声をかける際の台詞は決まっている。
「薬が効いている証拠」
だから悲しくても辛くても頑張るしかない
(共に闘う夫)
今日も地元の病院へ行って来た。
何度も来ているが、いつも木曜日だったので、月曜日にだけ、女医さんがいるとは知らなかった
採血の結果、白血球の値は 1800。
極端に下がっていたので、また皮下注射を打ってもらってきた。
今日、皮下注射を打ってもらった看護師さんは、すごく上手で全く痛くなかった
退院後は地元の病院で採血が出来るように、紹介状を貰ってきた。
と言っても、最初に診察をしてもらったのは、この病院だ。
ちょうど最初に診てもらった先生に当たった。
「早くに手術出来たんですね。
リンパまで行っているとは思わなかったなぁ・・・。
リンパ、全部を取ってもらって良かったですね。」
採血の結果、白血球の値は 2000。
少し下がっていたので皮下注射を打ってもらった。
もしこの先生が手術をしていたら、リンパは取らなかったのかもしれない。
この病院で手術をしなくて、いや出来ない病院で良かった