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入院中の思い出 scene 10 ~クロカワさん

入院中の思い出

人の名前を覚えるのが苦手な私は、約7カ月間も入院していたにも関わらず、顔と名前が完全に一致する看護師さんは3人しかいません

そのうちの1人はクロカワさんというICUの男性看護師さんです。

クロカワさんには本当にお世話になりましたし、私にとっては頼れる存在、心の支えでした。

10分おき、ひどい時には5分おきくらいに痰の処理をお願いすることがあったんですけど、そんな時も嫌な顔ひとつせず、いつでも快く応じてくれましたし、とにかく明るく元気で気が利く人なんです

眠れない日々を過ごし、睡眠導入剤に頼っていた私ですが、どの薬が効くのか色々と試してもらいましたし、1種類では効かないため2種をカクテルすることも提案してもらいました。

それを投薬するタイミングは何時であり、どの程度の時間をあけるのかなど、毎日少しずつ調整する作業にも根気よく付き合ってくれ、最終的には消灯前の21時に弱めの薬を投与、23時に強い薬を投与するという私にとってベストなスケジュールを見つけてくれた人です

ICUでは意識がもうろうとすることも多かったんですけど、クロカワさんのことだけは顔までもハッキリと覚えています。

その節は大変お世話になりました、心より感謝申し上げますとともに、クロカワさんに幸多からんことを願ってやみません。

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冬の工事

この街はそれほど積雪量は多くありませんが、それでも北海道なので雪は降ります。

散歩中に歩いている病院の近くで、道路幅を広げる工事を何ヶ月もかかってやっていましたが、やっと終わったようです。

ただ別のところで、古い水道管を地震に強いものに交換するという工事が始まりました

冬の工事は多くて、毎年どこかでやっているんですよね。

工事業者の都合かもかもしれませんが、何故この時期にするのか、一度誰かに聞いてみたいと思いつつ、この歳になってしまいました

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