洗濯をしている間に朝食。
今は洗濯物を乾燥機に移したところなので、一時間以上はかかるだろう。
その時間を利用して保存食の仕込みでもするか。
また主婦のような生活の始まりである
(共に闘う夫の携帯電話)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
ここからは費用に差がでる。
ほとんどの人は国(社会保険庁)の制度である、『家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される』高額療養費制度を利用すると思われるが、自己負担額は所得に応じて異なる。
したがって、ここからはそれぞれの場合に応じて表記する。
内容 | 保険金額 | 保険外金額 |
---|---|---|
指導管理料 | 3050 | — |
処置・手術料 | 503660 | — |
検査料 | 500 | — |
画像診断料 | 1800 | — |
その他 | — | 700 |
入院料 | 5630 | — |
包括診療料 | 334640 | — |
計 | 849280 | 700 |
患者負担額a | 上位所得者 153493 一般 85923 低所得者 35400 | — |
薬剤費用 | — | — |
食事料 | — | 2520 |
計 | — | 2520 |
患者負担額b(30%) | — | — |
合計 | 上位所得者 153493 一般 85923 低所得者 35400 | 3220 |
総合計 | 上位所得者 156713 一般 89143 低所得者 38620 |
費用の累計金額
上位所得者: 200373円
一般 : 132803円
低所得者 : 82280円
癌を早期発見し、手術だけで済めばこれくらいの金額で済むはず。
近所に買い物に行ったら、髪を切ってもらっている美容師さんに会った。
入院していることも知っているし、手術前にもバッサリ切ってもらっている。
今は外泊中で、正式な退院は来週になると話し、抗がん剤で髪が抜けることも話した。
退院後に、さらに短くしておきたいので、帰ってきてから髪を切ってもらうようにお願いしておいた。
そして、
「お客さんで抗がん剤を受けている人もいるし、今は元気になっているよ。」と励ましてくれた。
また泣きそうになった
昨日、先生の前で泣いてしまったので、今朝の回診で「元気になりましたか?」と言われてしまった
午前中、担当の看護師さんから化学療法の説明を受ける。
私が受けるのは、ドセタキセル(タキソテール)+カルボプラチンという薬で、この組み合わせが「DC 療法」と言うらしい。
副作用は、吐き気(吐く場合もある)、食欲不振、便秘または下痢、手足のしびれや関節痛、そして脱毛。
抗がん剤で髪の毛が抜けない場合もあるらしいが、昨日の説明ではっきりと「抜けます!」と言われた。
入院中に、抗がん剤治療を受けている人を見ていたし、知り合いになった人いるが、まさか自分もそうなるとは
看護師さんに、
「病棟には沢山抗がん剤の人いるでしょ。
大丈夫だからね。みんな頑張ってるし、頑張ろうね。」
と言ってくれた。
また泣いてしまった
・・・。
肩の力が抜けた。
先ほどとは違う意味で妻の涙が止まらない。
今は 2008年、ネットで調べることができた 5年生存率は 1996年のものなので 10年以上も前のデータだ。
あくまでも冷静かつ穏やかに医師が手書きで図を書きながら説明しくれた。
妻も書いている確率は医師の説明によると完治率ということだ。
I期 完治率 98% II期 完治率 85% III期 完治率 80% IV期 ?(説明受けず) □□□ 追記 □□□
その後、グレードが関係していることが判明。
完治率 5年生存率じゃないのか
妻のステージ(病期)は IIIc、完治率は 80%ということになる。
残りの 20%が何かと言えば、今後 5年間で転移したり再発したりする確率なのだそうだ。
たとえ転移や再発をしてしまう 20%に含まれてしまったとしても、抗がん剤治療、放射線治療、摘出手術などの治療を続ければ良いと言う。
結論を急ぐと、現代医学の技術をもってすれば子宮体がんで死に至るケースは極めて少ないのだそうだ。
聞かされたのは以前のような 5年生存率、一般に言われる 5年間は生きていられる確率ではなく、癌が治る確率だ
希望と力が体内の奥底から湧き上がって来るのを実感できる
(共に闘う夫の携帯電話)