妻の入院は最低でも10日間ほどになりそうな感じです。
そんなに家を空けるとなれば、世間的にはすでに骨董品になりつつあるVHSビデオじゃ留守録するのに力不足だという結論に至り、なかば衝動的にHDD/DVDレコーダを購入してしまいました。
この買物は無事に手術を終えて帰ってくるという決意の表れでもあります。
(共に闘う夫)
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
妻の入院中は病院のある 100km以上離れた町で過ごそうかと検討中。
プロフィールにも書いたようにネット回線さえあれば仕事はできる。
期間限定のネットカフェ難民になれば宿泊料金にしてもネット環境にしても問題ないのではないだろうか
病院に近い店はないものかと検索中。
(共に闘う夫)
先日 書いたように、長兄の友人で婦人科の入院をした人がいる。
連絡を取ってくれたので、早々に会って話しを聞かせてもらった。
その方は子宮頸がんでステージIIIのかなり悪くなってから発覚したため、すぐに家族を呼んで下さいとまで言われたそうだ。
その後、手術はせず(出来ない?)、放射線治療をして、今はすっかり元気になっている。
病院は、最初は隣街の病院で治療を受け、その後は少し離れた都会の大学附属病院に入院して治療を続けたそうだ。
大きな病院に入院すると、同じ病気の人が沢山入院していて、とても心強かったそうだ。
しかも、みんな”がん”なのに、とても前向きで明るい人ばかり。
だから、遠くても大きい病院に入院した方がいいと思う、と言っていた。
私も、そうしようかという気になってきた。
医師の見立てによると妻の病期は Ib か Ic といったところ。
子宮体がんの病期(ステージ)は以下の通り。
0期 | 子宮内膜に正常の細胞とは異なった顔つきの異型細胞といわれる細胞が増えている状態で、前がん状態。(子宮内膜異型増殖症) |
Ia期 | 子宮体部の内膜にがんがとどまっている状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ib期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2以内の状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
Ic期 | 子宮体部の筋層への浸潤が1/2を超える状態。 がんは子宮体部に限局している。 |
IIa期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっているが、頚部の浸潤は粘膜内である状態。 |
IIb期 | がんが子宮体部だけではなく子宮頚部に拡がっていて、頚部の浸潤は粘膜を超えている状態。 |
IIIa期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまでは拡がっていない状態で、がんが子宮の外の膜や骨盤の腹膜あるいは卵巣卵管に転移しているもの、あるいは腹水の中にがん細胞の認められる状態。 |
IIIb期 | がんは子宮外まで拡がっていて腟壁に転移を認める場合。 |
IIIc期 | がんは子宮外まで拡がっているが、骨盤の領域以外にまで拡がっていない状態で、骨盤内、あるいは大動脈周囲のリンパ節に転移を認めるもの、もしくは、基靭帯(きじんたい)に浸潤を認めるもの。 |
IVa期 | がんが膀胱、あるいは腸の内腔に浸潤しているが、浸潤は粘膜までの状態。 |
IVb期 | がんが骨盤を越え遠隔臓器転移を認めるもの、あるいは腹腔内や鼠径部(そけいぶ:足のつけ根)のリンパ節に転移を認める場合。 |
Ib でも Ic でも初期段階には違いない。
以前に調べておいた5年生存率だと 75~95%ということになる。
ちょっと安心したが、子宮体がんである事実には変わらない
こうなったら少しでも軽い段階の Ib であってほしいと欲が出てしまう。
(共に闘う夫)
妻が子宮体がんであることは間違いないが、問題はどれだけ進行しているかである。
気分はドヨ~ンと暗くなってしまうが、冷静に考えれば考えるほど何かがおかしい
妻の不正出血は一年以上も続いており、それが病気によるものであるとするならば、自覚症状が出てから一年以上は経過しているということであり、もの凄く進行してしまっているのではないかと不安がつのる。
しかし、どこからどう見てもツヤツヤと血色の良い顔をしており、とてもじゃないが病人とは思えない。
腹筋、腕立て伏せを軽々とこなし、毎朝30分以上の散歩をしてガシガシと自転車に乗って買い物までしている。
本当に妻の体内にがん細胞が増殖しているのだろうか
医者が言うのだから子宮体がんに違いないのだろうが、きっと初期段階であるに違いない。
と、できるだけポジティブ思考で明日の結果を聞きに行くことにする。
(共に闘う夫)
いよいよ明日は病院へ行って結果を聞くことになっている。
と言っても、最初の粘膜検査で”子宮体がん”と言われている
そういえば、今は”がん”ということを本人にサラッと言うようだ。
十数年前、母や父が胃がんになった時は、本人には知らせず、家族だけが知っていた。
胃潰瘍と嘘を付き通したが、本人は疑うし家族は大変だった
当時、自分が”がん”になったら、知りたいかどうかを夫や兄弟と話したことがあり、私は知りたい派だった。
時代は代わり、今は本人に言うことが当たり前になっているようだ。
もう私自身は知っているが、それでも明日は、夫も一緒に病院へ行ってもらって結果を聞くつもりだ。