テレビを観ていると、手相の生命線について話していた。
どれどれと、自分の左手の生命線の見たら、けっこう短い
ネットで手相の生命線について載っているページを参考に、何歳くらいだろうと見比べてみたら、50歳をすこし過ぎたあたり
ただ私の生命線は、一度切れて、すぐ横からまた線が手首まで伸びている。
切れている線さえ繋がったら長生きできそうだ。
今は必死に爪で線を付けている
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
中学生の頃から目が悪くなり、メガネを作ってもらって授業中だけメガネをかけるようになった。
父も母も二人の兄も、みんなメガネをかけていたので、私もメガネをかけたくて仕方なかった。
だからメガネを作ってもらえることになり、すごく嬉しかった
夫は若い頃は視力が2.0だったのに、仕事で目を酷使したため、徐々に視力が下がっていた。
そして先日受けた健康診断で、0.3ということが判明
テレビを観ていても、画面の字が読めないと言っていたので、メガネを買いに行って来た。
私自身は初めてのメガネは嬉しかったので「どう?嬉しい?」と聞いたら、「別に。」と
夫もメガネに慣れるまで時間がかかると思うが、私もメガネをかけた夫の顔に慣れなければ
抗がん剤の治療をしていると、免疫力を上げることが必要だと知った。
免疫力を上げるという食材や健康補助食品もあるようだが、一番手軽なのはよく笑うこと。
あとは、喫煙や飲酒を控えるとか、質の良い睡眠をとる、適度な運動、ストレスをためない、体温を下げない、薬や抗生物質を乱用しない、バランスの良い食事を心がけるなど。
また爪をもむのもいいらしい
手の指の爪の生え際をもむと、リンパ球を増やして副交感神経が優位になり、血行が促進され免疫力が高まると言われてらしい。
ただし、薬指は交感神経を刺激してしまうので両手とも親指、人差し指、中指、小指の4本だけ。
ボーっとテレビを観ているような時、爪をもむようにしてみよう
昨日は、午後からのバスで温泉に向かい、ホテルの部屋についたら早速ケーキタイム
今回の4人の中で一番年長者の方が、「みんなにケーキをご馳走してあげるからね。」と持参してきてくれ、美味しく頂いた。
そのあとはホテル近くを散策して、お土産を売っているお店をのぞいたりしながら、夕食までの時間を過ごした。
夕食はバイキング。
それぞれ好きなものを好きなだけ、お腹いっぱい食べた。
お腹がちょっと落ち着いてから、大浴場へ向う。
私は目が悪く、お風呂に入る時はメガネをはずしているので、子宮頸がんの患者仲間が、「はい、ここは段差があるよ。」「そこは一段高いからね。」と露天風呂まで、声をかけてくれて連れていってくれた。
足元を見ながらトボトボ付いて行く私は、まるでおばあちゃん
温泉にゆっくり入り、たっぷりの汗をかいて、体がポカポカになって部屋に戻る。
あとは寝るまでおしゃべりタイム。
私は寝付きがよくて、しかもイビキをかく
今朝、みんなの話を聞くと、あまりよく眠れなかったらしい
やっぱりイビキをかいたかなぁ
今日も朝風呂に入ってから、朝食を摂り、身支度を整えてロビーへ降りる。
1階のお土産品を売っているところで買い物をして、もうチェックアウトの時間。
みんなは送迎バスに乗り、私は別方向なので路線バスに乗り駅へ向う。
同じ部屋でご飯を食べて、枕を並べて寝る、それは治療をしていた頃、病室で過ごすのと一緒。
でも、この小旅行は誰も副作用で苦しんでいないし、食欲もあって元気にご飯を食べて、楽しくおしゃべりをして過ごした。
治療が終わって良かった、そうしみじみ思った
妻は闘病中に病院で知り合った患者仲間と温泉旅行に行っています
もう治療中の人はおらず、みんなで全快祝いといったところでしょうか。
『ガン』 になると他人からは哀れみとも同情ともとれる複雑な表情で見られ、身内からは絶望、落胆、失意が入り交じった顔をされます。
しかし、今は医学も薬学も発達し、怖い病気には違いありませんが手術と治療によって完治することも可能です。
最近の妻は顔の血色も良くツヤツヤしており、手術前より肥えてちょっと丸々してきておりまして
哀れみの目を向けていた人は
「ありゃ 」
と拍子抜けしていることでしょう。
むしろ前より元気になった妻たちが温泉でワイワイやっているのですから、他のお客さんがビックリするくらい騒がしくしているかも知れません
そして、その一団が重い病から生還した仲間などと誰一人として想像すらできないことでしょう
(共に闘う夫)