数日前、雨上がりの空に虹が架かったと義姉が教えてくれました。
それで思い出したんですけど
こんな私にも純粋無垢な少年時代があったんですよ、これが
まだ小学校の低学年だったころ、雨上がりの空に大きな虹が架かりまして。
その虹は東側にある山のふもとから架かっていたので、友達と虹の始まりを見に行こうと自転車に飛び乗って山に向かいました。
当然のことですが、追いかけど追いかけど虹の出発点には辿り着けません。
それでも無限の体力を誇る小学生たちは自転車で山道を進みました。
山の中腹、いえ、もっと先まで進んだでしょうか。
道のすぐ脇に小川が流れ、そこには小さな滝がありました。
そして、その水しぶきの中には虹色の光が輝いています
今思えば、滝の水蒸気と太陽光の加減で虹が見えたと分かりますが、少年たちはとうとう虹の出発点に来たんだと信じました
一緒に行った友達は、家に帰って親に話すと
「よかったね~」
と言ってもらえたらしいのですが、私の場合は母に
「そんなはずない」
と一笑に付され、心からションボリしたものです
思えば、その頃から母親とは馬が合わなかったんですね、きっと