外科の先生に母の検査結果を聞いた際、ひとつの選択を迫られました。
抗癌剤治療を受けるか否か
その治療の辛さは妻が経験しているので十分に分かっているつもりです。
その経験を母にさせるか否か
90歳にならんとする母の体力と気力が抗癌剤治療に耐えられるのかは微妙です。
いえ、昭和初期の女は強いので精神力、気力は問題ないかも知れません。
しかし、発熱や嘔吐に加えて免疫力の低下などの副作用を考えると体力的には大きな不安が広がります
それでも本人の意志を尊重しようと母の意見を聞くと、
「この歳になったら無理をすることはない」
「ここまで来たら一番楽な方法を選びたい」
「何をしたって、これから10年も生きられる訳じゃない」
などと相変わらず達観しており、積極的に病魔と闘うことはしない、つまり抗癌剤治療は受けないという結論に至りました。
ある意味、消極的な選択ではありますが、それで良いと私と妻も納得しています
治療を受けたところで 100%再発しないという保証はありません。
受けなかったとことで 100%再発するというわけでもありません。
もし再発、転移したら
「その時はその時、出たとこ勝負」
と母は笑っておりました。
くよくよせず、あれだけ肝が据わっていれば、がん細胞のほうが逃げていくんじゃないでしょうかね
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