昨日、絶望ギリギリの話しを聞いた割には落ち着いています。
聞いている間は意思に反してヘナヘナと力が抜けてしまいましたが
それでも話を聞いた直後の夕食も普通に食べましたし夜も眠れましたから、やはり心のなかでは覚悟ができていたのでしょう
今夜も寝ます
いえ、寝かせてくださいよ、周りの方々
それでは消灯時間が迫ってまいりましたので、おやすみなさい。
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
手術が終わるとリハビリ生活が待っています。
口から食事を摂る訓練、会話する訓練です。
それと同時に抗癌剤と放射線治療も待ち受けておりまして
転移、再発予防のため治療を受けるべきだと言われているものです。
8月下旬に手術をしてリハビリ
目標は年内退院といったところでしょうか
まだ始まってもいませんけど、先は長いですねぇ〜
予防治療の抗癌剤と放射線治療は通院でできるらしいんですけど。
食事と会話に関しては、いくらリハビリをしても健康だった時の70%くらいまでしか回復しないそうです
会話は空気が鼻に抜ける感じの発音になるとのことですが、それくらいなら気にするまでもありません。
食事に関しては、むせたりすることが多く、誤嚥性肺炎になる確率も高いとのこと。
人生の楽しみの中で食べることが割りと上位を占める私としては、とても残念なことです
しかし、聞いたのは一般論ですからね。
私は頑張りますよ
美味しく食べるためなら常人以上に頑張って限りなく100%近くまで回復させてやろうじゃありませんか
夫の入院前日に植えたプランターのバジルは、今年は順調に生育し、そろそろ間引く時期になりました。
ハーブ用の土は購入済みですが、いつも植え替えるのは夫で、私は横で見ているだけでした。
実際に手伝ったのは水の準備くらいでしょうか
それでも何年も見ていたので、なんとなく手順は分かります
夫は毎回こうしようなどと工夫をしていたので、毎年かっちり同じではありませんでした。
一応、LINEで間引くことを伝えて注意点を教えてもらい、やってみました
右のプランターは栽培セットのもので、土には栄養がないため、すべて植え替えました。
あとは時々肥料をあげながら、成長を見守ります
今日の血圧
朝 133-76(心拍数 91)
夕 137-82(心拍数 77)
結局、昨夜も眠れなかったわりに日中も眠くなることはなく、気が張っているのでしょうか。
基本は以前に聞かされていた内容と変わりませんが、検査の結果で面倒な腫瘍だと判明したため、切除はより広範囲になるようです
眼球を支えている骨にも浸潤(しんじゅん(がんが周囲に染み出るように広がっていくこと))している可能性があるので、骨を削ってチタン製のネットを埋め込んで支えるとか、脳転移を避けるため境界線ギリギリまで切除、右半分の上あごの骨を取り除き、それから体のアチラコチラの腱や肉、皮膚などを移植してなるべく元に戻すという話しでした。
ただし、残念ながら完全には戻らず、目はたれて頬は削れ、顔に傷が残るだろうとのことで
まあ、もう爺さんですし男だからイイんですよ。
命があるなら顔なんかどうなったって。
退院してから隣の理美容室のソラくんやウミちゃんに会って怖がられたらスゲー嫌ですけど
今朝の診察で主治医に確認したところ、私の正式な病名は扁平上皮癌に変わりはなく、その亜型で上顎癌なのだそうです。
そして、その中でも面倒な紡錘細胞癌という訳で
いわば、私達人間が
霊長目 → ヒト科 → ヒト属
であるのと似たようなもので、
扁平上皮癌目 → 上顎癌科 → 紡錘細胞癌属
ということになるんでしょうか
なんだか良く分かりませんけど、治るんなら何でもイイです
今日の昼ごはんの主菜も魚の煮物
それも醤油ベースのものだったので、実践してみましたよ、味変を。
妻が届けてくれた『柚子胡椒』をつけて一口。
・・・
おおっ これは合いますね
そろそろ飽きている味付けが柚子胡椒によって激変しました。
ピリッとした口当たりに柚子の風味が漂って、ちょっと高貴な感じです
調子に乗って毎回味変すると、そっちも飽きてしまったら困りますので、何度かに一回というペースで味変を楽しみたいと思います
妻が主治医の話を聞きに来た際、追加物資を運んできてくれました
私がお願いしたものは完璧に揃っています。
しかし、中には要望していないものも含まれており
まずはチューブの『柚子胡椒』。
以前、味変に関して話した時に柚子胡椒のことを言ったのを覚えていてくれたのでしょう。
なんと気が利く妻なんでしょうか
そして、もう一つは『シミとりレスキュー』。
こちらに関しましては、私がタオルケットにシミをつけてしまったとの報告を受けて準備したと思われます。
どうせヒマなんだからシミぬきでもしてろってことでございましょう
はい、やっておきます。
来週から始まる抗がん剤治療に用いるのは以下の3点のカクテルで、
・パクリタキセル
・カルボプラチン
・アービタックス(セツキシマブ(一般名))
手術前に腫瘍細胞を縮小する目的で施行する、PCE療法という術前薬物療法であるとのことです。
様々な副作用が考えられ、重篤な反応が出た場合は薬剤を変更するか、治療中止になってしまいます
副反応が出やすいのは現喫煙者、マダニに噛まれたことがある場合らしいのですが、私は両方とも当てはまらないので大丈夫なんじゃないでしょうか
で、一般的な副作用としては、お決まりの脱毛と吐き気なのだそうです。
吐き気に関しては、妻が治療を受けていた2008年当時からすると劇的に効く薬があるので多くの場合は抑えられるとのこと。
脱毛は仕方ないですね
私の頭は傷だらけで形も良くないのが難点ですが
まあ、治療が終われば生えてきますし、人生初のスキンヘッド、その後の坊主頭を楽しみたいと思います
治療の開始はなるべく早いほうが良いという主治医の言葉に従い、来週から抗がん剤治療が始まります。
腫瘍が深く、広範囲なため、まずは抗がん剤で小さくしてから手術という段取りです
その抗がん剤治療は6週間、8月の中旬に術後の栄養補給のための胃ろうを埋め込む手術
8月下旬(25日を予定)に摘出手術となるようです。
そして、その前、今週の金曜日に抗がん剤投与のため、大腿静脈にCVポートというものを埋め込みます。
点滴で何度も針の抜き差しをするのを避けるのと、確実に血管に抗がん薬を送り込むためのものです。
何でも抗がん薬が漏れると皮膚などの細胞が大きなダメージを受けるのだそうでして
やっぱりそんなに強い薬なんですね
で、来週から薬物療法が始まる訳ですが、初回は重篤な副作用がないか主治医も見守るということです。
人にジーッと見られていたら照れてしまって、変な反応がでないか心配です