明日、夫は退院をして家に戻ります
家で一緒に過ごすのは7月以来です。
入院中の夫とはChatWorkやLINEで連絡を取っていましたが、直接いつでも話せるというのは嬉しいです。
退院後も、夫は嚥下訓練や運動のリハビリなど続けなければいけないことはあります。
私はそばにいて見守るしかないのですが、そばにいられるだけで十分です
とにかく明日がとても楽しみです
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
よく、胃が小さくなったとかいう話を聞きますが、そんなことは物理的にあり得ないのだそうです。
どんなに絶食期間が長くても、死ぬ寸前まで断食をしたとしても、長期間に渡って食事制限ダイエットをしたとしても、胃の大きさは変わらないといいます。
胃が小さくなったと論理的に感じるのは、胃は筋肉でできており、それが伸びなくなって許容量が減ったことによるものなのだそうです
どんな筋肉も長期間使わなければ衰えたり固くなったりするものです。
骨折、その他の理由で長く腕や足を固定していると動かなくなってしまうのと同じで、胃の筋肉も使わなければ衰え、固くなってしまうため食べ物が入ってきても伸びることができず、少ない量でお腹が一杯になってしまうのだとか。
まさに今の私がそうです。
8月25日の手術から3カ月間は300mLの栄養剤しか胃に入れていなかったので、それが許容量となってしまったのでしょうね
今は嚥下訓練でおかゆ280g、イノラス187mL、牛乳180mL、その他に食後の薬を服用するための水を200mLほど飲みますので、それはそれは腹が膨れます。
それでも少しずつ胃の筋肉が柔らかくなってきているようで、満腹感も極端なものではなくなってきました。
このまま訓練を重ねると人並みの食事ができるようになることでしょう
今日は年内最後の歯医者さんへ行ってきました。
兄ちゃん先生に、夫が退院をしますが一時退院ではなく正式なもので、来年からは通院で診てもらうことになりましたと伝えました。
とても喜んでくれて、助手さんからも良かったですねと言っていただきました
「ずっと病院にいたから、無理はさせちゃいけないよ。奥さんがやってあげることが増えるので大変かもしれないが、やってあげなさい」
兄ちゃん先生は以前に、心筋梗塞で入院をしたことがあり、数日間寝ているだけで、起き上がったら足がふらついたとか、筋力が落ちたと言っていたので、夫もそんな感じだと思ってたのでしょうか
リハビリをしているので体力は戻っていますが、口から食べることは難しいので、おかゆを炊くようにしますと言うと
「そうか、そうか、とにかく良かった」
明日にでも夫の主治医に電話をかけるような口ぶりだったので、明日はお休みらしいですと伝ておきました。
年内の診察は明日の午前中が最後なので、今年のうちにお知らせ出来て良かったです。
というか、夫と兄ちゃん先生はLINEで繋がっているんですよね
退院をしたら、夫から連絡をしてもらいましょう
帰る際に着ていくものを広げたまでは良かったのですが
時すでに遅しで、パンツもシャツもシワシワになっていました
ちょっとやそっとじゃ伸びない深いシワができているので、そのまま着るしか仕方ありませんね。
午後の遅い時間にレントゲン撮影に呼ばれ、久しぶりに階段を使って1階に向かっていたところ、マスクをしていないことに気が付きました
早く気付けば良かったものの、時すでに遅しで、私は2階の踊り場に立ちすくむしかありませんでした。
仕方がないので6階までマスクを取りに行き、1階のレントゲン室で撮影が終わってから再び6階まで階段で上ったところ、見事なほどにヒザが大笑いしてガクガクが止まりません
6日ぶりに病室から出られた嬉しさに舞い上がり、無理して階段など使わなければ良かったとマリアナ海溝より深く反省しています
退院目前ですが、一つだけ残念なのは胃ろうを付けたまま退院することになってしまったことです。
すでに抜管して良い状態なのですが、インフルエンザに感染してしまったため行動制限を強いられ、診察や治療を受けることができなくなったので処置できず、腹に管が刺さったままの退院となってしまいました
約5カ月間も胃ろうが付いたままなので慣れていますが、自宅でも毎日の洗浄、保護が欠かせないので面倒なんですよね
それでも処置は簡単なので外来で抜管できるとのことです。
なんでも管を抜くのは一瞬のことらしく、抜いたあとも絆創膏を貼っておくくらいなものなのだそうで、抜いた後の穴は数時間で塞がり普通に食事もできるのだとか
胃ろうの造設は麻酔で眠って手術したのに抜管がそんなに簡単なんですね。
年が明けて最初の外来で抜いてもらいたかったのですが、主治医の話ではタイミングを見てということだったので、しばらくは腹からブラブラと繋がったままなのかもしれません
新しいシーネが完成しました
使っているうちに変形するもので、今までのものは割れる以前にフィット感に乏しく、食べづらかったり話しづらかったりしてたんですよ。
洗浄の際にもお湯を使うと変形する可能性があるので水を使うように言われていましたが、そもそも体温だって30度以上あるのですから原型を保っていられるはずがありませんよね。
新しいものは、やはりぴったりフィットしていて話すのも楽です
食事の際に上あごとシーネの間に食べ物が入ったりしていましたが、それも微量で済むようになりました。
新しいシーネも少しずつ変形してしまうのでしょうが、それまでは大切に使いたいと思います
移植部分のキズ、そして今も筋肉や組織が露出している部分の衛生状態を保つために日に何度かうがいをしています。
退院して自宅に戻った際、そのうがいをどこでするのかが問題でして
手術の影響で顔をプルプルさせるうがいしかできなくなってしまいましたが、かなり激しくプルプルしなければならないため左右に相当量の水が勢いよく飛び散るんです
そうなると、洗面台程度の大きさでカバーしきれるのかが心配になります。
そして手術で骨を削られて鼻と口が直結してしまったので上顎洞という部分に食べ物が入りやすく、食事の後のうがいではカレースプーン一杯くらいの食べ物が出てくるので、何度もうがいしていると洗面台の排水口が詰まる危険性も高いんじゃないでしょうか
それらのことを勘案すると、キッチンでうがいするのが妥当なのではないかと思われます。
口から出てくる食べ物や移植部分から出る不純物やらを排水口に流すのもはばかられますが、ここは妻にも感受して頂ければ幸いだなぁと、はい。