病室に新しく来た患者さんは、今夜どんな行動をするのでしょう
夜中に起きる人なのか、轟音のイビキをかく人なのか
神経質な私にも徐々に耐性ができてきたようで、最近は少しくらいの物音だと気にならなくなってきました。
したがって、今夜も割りと睡眠時間は確保できるのではないかと
そんな期待を込めつつ、おやすみなさい。
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
くしゃみを連発し、風邪でもひいたのかと思いましたが、よく考えてみると爪と同様に入院してから一度も鼻毛を処理していないことに気づきました
そういえば入院準備をしている時、妻が
「手鏡もいるでしょ 」
と、言ってくれたのに
「いらないんじゃないかなぁ」
などと軽く断ってしまったため、鼻毛の状態が分からなかったんですよね。
洗面所で他のいる人がいる中、鼻の穴をのぞくのもアレですし
先日、主治医の話を聞きに来た妻が手鏡を持ってきてくれたのですが、実はそれも放置したりしておりまして。
で、鼻もムズムズしてきたことなので、手鏡を見ながら鼻毛を処理してやりました
すっきりしましたね〜、ええ、すっきりしましたよ〜
入院しているからといって、ダラダラしてちゃいけませんね。
やるべきことはやらないと
CVポートを埋め込む際に切開し、縫い合わせた部分の傷が少しぷっくりとしてきました
腫れているのではなさそうなんですけど
看護師さんに診てもらったところ、
「血も出てないし、化膿してもいないので問題ありませんよ」
「この程度は許容範囲内です」
と、言ってもらいました
手術当日と翌日は静かにしていましたが、昨日から今まで通りの院内運動を再開したので負担がかかりすぎたのかと、ちょっとドキドキしていたので、そう言ってもらえると安心です
明日はシャワーを浴びたいので、
「何か保護するんでしょうか、このままシャワーを浴びても構いませんか 」
と、聞いたところ、
「大丈夫だと思うんですけど 確認します」
とのことでした。
・・・
と、質問したのが13時30分。
今現在も回答はありません
新人ちゃんでしたからねぇ。
明日、シャワーを浴びる前にもう一度確認したいと思います
今回の病気が発覚する端緒となった兄ちゃん先生は、私のことをとても気にしてくれています。
この病院、そして主治医を紹介してくれたのも兄ちゃん先生で、大学時代の後輩の息子さんなのだそうです。
単なる知人ということではなく、腕も確かだということで自信を持って紹介してくれました
広範囲から患者を受け入れている病院で、とても混んでいるところを無理を言って予約を入れてくれたのも兄ちゃん先生です。
ほぼ間違いなく悪性腫瘍であろうと分かった時、兄ちゃん先生は嘆き悲しみ、心から同情してくれました
それには理由が2つあり、ひとつは普段から親身になっていてくれたこと、もうひとつは長い歯科医人生の中で、これほど重病になった患者はいなかったので初めての経験なのだそうです。
先日も兄ちゃん先生が心配して電話をしてきたと主治医から言われました
正式な病名も分かり、今後の治療方針、予定も決まりましたので、午前中にLINEで報告しておきましたが
きっと私が退院する日まで、兄ちゃん先生の憂鬱は続くのだと思います。
明日は夫が入院している病院に行き、面会をしてきます
水曜日から抗がん剤の治療が始まるのでその前に会っておきたいのと、頼まれたものと、頼まれていないものも持っていこうと思っています。
一応、私も抗がん剤治療の経験者なので、あったほうがいいと思うものがいくつかあり、夫に聞けばいらないと言われそうなので、とりあえず持ってきます
それと、保険屋さんに連絡をして、入院や一時金の給付に関する書類を持ってきてもらったので、それも持っていきます。
確か昨年だったでしょうか、年齢的に保険料が高くなるので見直しをしたんですよね。
見直したら病気になる、というのは保険屋さんあるあるらしいです
でも出ないよりはマシで、入っておいて良かったです。
明日は短い時間ですが、面会が楽しみです
今日の血圧
朝 120-77(心拍数 76)
夕 138-77(心拍数 92)
夕方、いつもの室内運動を終えてから血圧を測ったら、心拍数が高かったです。
水曜日から投与される3種類の薬に関し、それぞれ細かな説明がありました。
どの薬も似たような副作用で、吐き気にしても脱毛にしても避けようがないのだとか。
それに関しては覚悟済みなので問題ありませんが、腎機能や肝機能に問題が出るかもとか、白血球や赤血球がどうしたとか、肌荒れだ、爪割れだと実に様々なことが起こる可能性があるようです
聞いていると少し憂鬱になってしまいますが、パクリタキセルという薬にはビール300mL相当のアルコールが含まれており、少しフワフワするかも知れないというのは私にとって朗報に近いかも知れません
新しく入ってきた患者さんがずっと音を出してスマホ動画を見ていたところ、向かいのオッサンが
「昼寝したいのでイヤホンを使ってもえませんか 」
と、言うと、
「はーい」
という良い返事をしてイヤホンを使っていました
持っているなら最初からそうすれば良かったんですよ。
私は最初の病室の時から全員がイヤホンなしだったので慣れてますけど
それにしても向かいのオッサン、自分はドカドカと乱雑に音を立てるくせに他人の音には敏感なんですね。
自分のことを上げておく棚はものすごく大きいようです
今日は診察に呼ばれるのも遅かったんですけど、治療記録に協力するか聞かれ、同意すると答えたところアンケート攻めにあってしまい、病室に戻るのがとても遅くなってしまいました。
どうやら私が侵された癌は希少種らしく、記録を残したいのだとか。
・・・
やっぱりね、な、感じです。
私の変な体に何があっても不思議ではありませんし、そりゃ希少種だって発症するでしょうよ
アンケートは喫煙歴から飲酒歴、平衡感覚に関する質問にまで及びました。
歩いていて転ぶことはないか、100メートル歩けるかなどから始まり、両耳とも正常に聞こえるかなどの質問も平衡感覚に関連してのことだと思います。
なぜ口腔癌で平衡感覚が問題視されるのか分かりませんが、とりあえず聞かれたことには素直にお答えしておきました
最後に、この同意はいつでも破棄できると言われましたが、個人情報が保護される中で治療の記録を残さないでほしいなんて人がいるんでしょうか
担当医に訊いてみると、
「やっぱり嫌だとおっしゃる患者さんもたまにいらっしゃいます」
とのことでした。
私には何が嫌なのかさっぱり分かりません。
どうぞ、どうぞ、どこかの誰かの役に立つのなら、記録だろうと写真撮影だろうと好きにしてください