人間、歳を重ねるごとに経験値が増して達観し、おだやかな人柄になるものだと思っていました。
昔のお年寄りって落ち着いた人とか物静かな人が多かったように思うんですよね。
ところが母の暮らす施設には気の強い人が多いようでして
特にマージャンなんかすると、人間の本性というか人柄が如実に現れるものです。
婆さん雀士は健在で、今でも毎日のように卓を囲んでいるんですけど
そこには周りが閉口するほど文句の多い人がいるのだそうです。
「次は誰の番だ 」
だの
「早くツモれ」
「いつまでも考えていないで早く切れ」
と、うるさい彼女はかなり耳が遠く、通常の会話は聞こえていないのだとか。
それをいいことに言われた人は
「うるさい 」
とか
「だまれ いちいち言うな 」
などと、まるでケンカのような状況になるのが日常なのだそうで
母はそれを
「カッカッカ」
と笑い飛ばしながら話してくれました。
そう言う母も十人並み以上に気が強いので、一緒になってブーブー文句を言っているに違いありません
まあ、変にストレスを溜めるよりは言いたいことを言って発散させるほうがマシですが、もう米寿を過ぎたんですから滝に打たれて瞑想でもしたらどうかと。
そうすれば少しは達観できると思うんですけどね