向かいのベッドの静かな人とは今夜が最後です。
本当に静かな人だったので、できればずっと一緒の部屋が良かったんですけどね〜。
続々と入院してきて続々と退院
いつも思うのですが、短期入院の人が多いので羨ましいです。
私はあと100日くらい消灯を迎えなければならないことでしょう
それでは、おやすみなさい。
妻が子宮体癌を発症し、夫が扁平上皮癌を発症してしまった夫婦の闘いの日々
我が家の隣の理美容室にはマユちゃん一家が帰省してきています。
マユちゃんが、ソラくんが幼稚園の七夕の行事で願い事を書いた短冊を持ってきてくれたそうなんですけど、そこには私のことが書かれておりまして
「おとなりのおじさんがおうちにかえってきますように」って
6月に帰省してきた際に残してくれた手紙を見て泣けましたけど、今回の短冊はもっと心に沁みます。
手紙はマユちゃんや妹ちゃんに言われて書いたのでしょうが、この短冊はソラくんが幼稚園で自主的に書いてくれたものなんです。
私が帰るのを待っていてくれるんだなぁと思うと、これからの手術、リハビリにも立ち向かう勇気が湧いてきますよ、ホント
ただ、幼稚園の先生にしてみると
「はぁああ 」
って感じでしょうね。
隣のおじさんって それも自宅じゃなく北海道に住んでる隣のおじさんって
なんのこっちゃ分からないでしょうね、当然ですけど
抗癌剤投与は15時過ぎに終了しましたが、CVポートから針を抜いたり、点滴のラインを外したりした後、形成外科を受診してくださいと言われまして
普通は前日に予定を聞かされるのですが、形成外科なんて聞いていません。
本当にこの病院の伝達能力を疑ってしまいますね
形成外科では病歴、喫煙歴、大きな怪我の有無などを確認され、腕、太もも、腹の組織を顔に移植する旨を伝えられ、それぞれの部位を医師に確認してもらいました。
医師はみな同じことを言いますが、手術は12時間以上の長丁場になるとのこと
難しい手術ということもありますが、顕微鏡を見ながら神経や血管を繋ぐ、高度で細かな作業が必要なので時間がかかるのだそうです。
まな板の上の鯉状態の私としましては、無事に神経も血管もつながってくれることを祈るだけです
お隣にソラくんが来ているのは分かっていますが、昨日は面会で病院に行くため、妹ちゃんに水曜日に遊びに来てねと伝えて欲しいとお願いしておきました。
でも出かける小一時間ほど前に
「ちょっと遊びに来たよ」
とソラくんはやってきました
今まで好きなときに、好きなだけお隣に行っていたので、来てしまったようですが、私も電車の時間が決まっているので、ソラくんには明日の午後遊びに来てねと言ってお隣に送りに行こうとしたら、
「おばさんは、来なくていい、ここでいい」
と玄関を出たところで止められてしまいました
多分、私が一緒に行ったら、お隣に行っていたことが家の人にバレるからなんでしょう。
そして今日は、あと30分でお昼になろうとする時間にやってきました
もうすぐお昼ごはんだよと言うと
「お腹すていないから、いらない」
使い終わったカレンダーの裏をらくがきして遊べるように切っておいたので、何か書いて遊ぶ?と聞くと、カレンダーの数字が見える方を見渡して、切ったものを元に戻そうとしています。
パズルが好きなので、まさかこんな遊び方をするとは思いもしませんでした
バラバラのカレンダーで、数枚はもう使って捨てているため、キレイに全部は揃いませんが、それを見つけるのが楽しいようです。
もうお昼だからと送ろうとしたら、やっぱりおばさんは来なくていいと
そして、また遊びに行くからねーと言って家に戻りましたが、午後1時を過ぎたら再びやってきました
ただお隣さんの裏庭でプールで遊ぶ予定があるらしく
「今日はプールなんだ、おばさんのところはプールないの」
と、ちょっと自慢げに言います
時間も言われているらしく、カレンダーを合わせる遊びを少しして、自分で帰っていきました。
復元できた月があったので、満足もしたようです。
明日も遊びに行っていい?9時に行ってもいい?
午後がいいなと言いましたが、果たして何時に来るでしょう
そしてカレンダーを合わせながら
「おじさん、まだいないの?いつ戻るの?」
と気にしていました
今病院にいるから昨日は病院に行って会ってきたよと言うと
「先生は何と言ってるの?」
と、言い出しました
もう少しかかるようだけど、頑張ると言ってと答えると、一応は納得したようです。
ソラくんを子供扱いしてはいけないと思った瞬間でした
今日の血圧
朝 122-70(心拍数 68)
夕 123-69(心拍数 75)
今日のバジル収穫 0枚-累計 64枚
例によって何かあった場合に備えて点滴のライン取りです。
今は左手への針刺しは禁止されていますので、右手一本が勝負なんですよ。
つまり、以前のようにライン取りを何度も失敗する訳にはいきません
実は今日の担当の看護師さんは、前回CVポートの針刺しに失敗した人で
できれば、最初から一発で入れてくれる上手な人にやっていただきたいと思いましたが、ここは一か八か看護師さんに賭けてみたんですけど
結果、少し時間がかかって針をグリグリされたものの、なんとか一発でラインを取ることができました。
人は、看護師さんは、こうやって少しずつ成長していくのかも知れません
残念ながら、あまり良く眠ることができませんでした
それは向かいのベッドの人のせいでも、隣のベッドの人のせいでもありません。
眠るタイミングを逃した私が悪いんです
隣のベッドの人は大きなイビキをかくこともなく、深夜にガタガタすることもなく、静かで助かります
ただ、ご高齢なので朝が早いのと、たまにむせこんで咳をすることがありますが、それくらいなら全く問題ありません。
私は昨夜、ウトウトしかけたときに考え事をしてしまって眠れず、夜中に目覚めた際にも考え事を続けて眠れないということを繰り返してしまいました。
それでも、ひどい寝不足ではないので一定程度は眠れたのでしょう